英誌「エコノミスト」は、「世界で最も安全な主要都市ランキング50」を発表した。ランクの基準となったのは、「サイバーセキュリティ」「医療・健康環境の安全性」「インフラの安全性」「個人の安全性」の4項目。

日本からは、東京と大阪が評価の対象として挙げられているが、結果はきわめて興味深いものとなっている。以下、ベスト20にランクされた都市を概観してみたい。


第20位 フランクフルト(ドイツ)


地中海に面したスペイン第2の都市は、医療・健康環境の安全性や個人の安全性について最も安全な街の一つ。道路や地下鉄における警官配備増強の結果、犯罪は3年間で3割強減少した。警官の増強は、居住者にも安心感を与えている。


第14位 モントリオール(カナダ)

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(町並み)
カナダ第2の都市であるモントリオールは、インフラの安全性で6位、サイバーセキュリティでは11位にランクされる。また400万人を超える人口のモントリオールは、パリに次ぐフランス語を話す都市でもある。


第13位 台北(台湾)

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(中正紀念堂の正門)
台湾の首都である台北は、今や急速な経済発展の中枢にある。人口約300万人のこの都市は、個人の安全性では5位、医療・健康環境の安全性では9位にランクされている。しかし注視すべきなのは、今後の台湾の経済発展がどのような足跡を残していくのかということなのだ。


第12位 サンフランシスコ(アメリカ)

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(フィッシャーマンズ・ワーフ)
サンフランシスコは最近、世界に先駆けて、資源不足から社会的な不均衡にいたるまでの、都市機能をテストするあらゆる要素をフォローする担当責任者を設けた。現在のところ同市は、インフラの安全性で10位、サイバーセキュリティでは8位にランクされている。


第11位 香港(香港特別行政区)

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(夜景)
サイバーセキュリティでは4位につける香港だが、インフラの安全性では40位にまで落ちてしまう。その要因としては、年間の歩行者事故による死者が最も多い街のひとつということだ。ただ、民主主義を主張する抗議活動がクローズアップされた中でも、警察活動のレベルが高いことなどから、個人の安全性では6位にランクされている。