英誌「エコノミスト」は、「世界で最も安全な主要都市ランキング50」を発表した。ランクの基準となったのは、「サイバーセキュリティ」「医療・健康環境の安全性」「インフラの安全性」「個人の安全性」の4項目。
日本からは、東京と大阪が評価の対象として挙げられているが、結果はきわめて興味深いものとなっている。以下、ベスト20にランクされた都市を概観してみたい。
第20位 フランクフルト(ドイツ)
(マインハッタン)
ライン川の支流であるマイン川の流れるフランクフルトは、人口約70万人のドイツ5番目の都市だ。銀行や保険会社など、金融機関の高層ビルが立ち並ぶ街並みには、マイン河畔のマンハッタンをもじった「マインハッタン」との愛称も。
第19位 ワシントンD.C.(アメリカ)
(アメリカ合衆国議会議事堂)
アメリカの政治と歴史の中心地であり、観光客はもとより、社会見学の児童も多く訪れる。無料の博物館も多数ある中、いたる所でアメリカのリーダー達を称える記念碑やモニュメントに遭遇することができる。
第18位 ロンドン(イギリス)
(ビッグベン)
バッキンガム宮殿を始め、見所満載の街・ロンドンは、ホームズフリークならずとも、音楽、文学、その他あらゆるカルチャーを愛好する人々にとっての宝庫でもある。長い歴史に支えられた文化が最大の魅力であるこの街が、サイバーセキュリティについては欧州の都市の中で最も高い評価を得ているというのも興味深い。
第17位 ロサンゼルス(アメリカ)
(ユニバーサルスタジオ)
日本人観光客にもなじみの深いロサンゼルスは、サイバーセキュリティ面での評価が高い。サイバーセキュリティを都市の優先事項であるとして、2013年に市長は都市がサイバー攻撃から安全であることを保証するために、「サイバー侵入コマンドセンター」を設立したほどだ。
第16位 シカゴ(アメリカ)
(ミレニアムパーク)
摩天楼発祥の地と言われるシカゴだが、長年そのイメージを損なってきたのは、やはり暴力犯罪の多発に尽きる。無論最近では、その犯罪問題に取り組むための様々な試みが具現化されつつある。前もってリスク要因を防止するアルゴリズムの開発も、既にテスト段階を迎えているという。