・不動産投資の特徴


投資とは、その概念上「リスク」「リターン」の2つの要素があります。今回のテーマである「不動産」も例外ではありません。不動産は「ミドルリスク・ミドルリターン」の投資商品と一般的に言われます。

リターンには「不動産の転売による収益」「賃貸収入としての収益」の2つがあります。前者はおいておき、後者は確実性が高く、後者の方を重視して投資する方が利益を上げられるはずです。

オンライン上のリアルタイム取引が一般的な他の金融商品と異なり、少し外国人には敷居が高い一面がありますが、リスクの割にリターンが高い、日本では最も優れている投資商品と思います。


①不動産投資と預貯金の違い


不動産と預金の最大の違いは、保有しているだけで安定収入が得られるかどうかの違いです。

日本は金利が低い国です。「日本改造計画」出版後、年率1%以下の低金利状態が続いています。昨年度、僅かに持ち直しましたが、円高やスタグフレーションの影響を考慮すれば明らかなマイナス金利です。

一方、不動産は固定資産税を生じます。しかし、入居者が入れば賃貸収入が得られます。日本にも、ワンルームマンションの1室や農村部の住宅等、10万$以下で購入可能な住宅が存在します。この様な住宅でも、空き家にならなければ毎月500$前後の賃貸収入が得られるため、意外と安定した収入になります。

固定資産税の計算に用いられる評価額は不動産価格の約75%と低いため、この様な住宅の固定資産税は年間1000$前後です。年間5000$の利益になります。要するに、年間5%前後の利回りは確保できますから、例え、最終的に資産価値がゼロになってしまったとしても、約20年で元を取れると思います。よほどの中古住宅でなければ20年以上持つと思います。

不動産は預金よりリターンが大きく、そして、致命的なリスクがない点が不動産のメリットです。


②不動産投資と株の違い


不動産と株の違いは、資産価値が大きく変動するかどうかの違いです。

投資型の金融商品である株は資産として考えるには一定のリスクを伴います。ある時期、日経平均株価が1年前の2倍近くに上昇しましたが、逆に言えば1年間で半額近くに低下する可能性も考えられます。この様に株式には常に暴落するリスクが伴います。しかも、この株価は安定している大手企業の平均です。中小企業や新しい企業の株を買い集める場合、更にリスクが大きくなることでしょう。

一方、不動産はやや変動するものの、基本的に安定しています。不動産も大きく暴落するリスクがありますが、その様な不動産は予めわかると思います。住宅自体が老巧化していたり地域の過疎化が進行していたりすると暴落する可能性が考えられますが、そうでなければ大きく値下がりする様な危険性は殆どありません。

株式には配当金があります。ただし、配当金と賃貸収入を比較すれば賃貸収入の方に明らかな利があります。

不動産は株よりリターンが少なくても、大きく値下がりするリスクが少なく、そして、入居者が存在する限り毎月決まった収入が得られるメリットがあります。