③不動産投資が有効な例
節税は不動産が有利です。日本の税制上、賃貸収入は所得税の課税対象になります。しかし、減価償却や固定資産税が所得を生み出すための必要経費としてお互い相殺されるため、一般的な金融商品と比較して有利です。
特に相続税・贈与税は不動産が効果的です。と言うのも、相続税の計算に用いられる評価額は不動産価格や固定資産税の評価額と異なり、一戸建ては不動産価格の約75%、固定資産税の評価額とほぼ同額です。しかし、マンションに関しては相続税の評価額が低く設定されており、不動産価格の約25%と大変お得になっています。
また、不動産はインフレに強いメリットがあります。実際、1925年頃の1円は今の1000円、1960年頃の1円は今の10円の価値がありました。また、日本の特性上、人口の割に土地が狭いため、現金より不動産の方が資産として好まれており、常に需要があります。そして、日本人の性格上(核戦争等の非常事態が生じない限り)効果が生じるほど多くの人々が海外へ移住する可能性はまず考えられないため、不動産全体の価値が暴落する事態はまずありません。
・不動産を投資するポイント
不動産は「ミドルリスク・ミドルリターン」の投資商品と言われますが、どちらかと言えば安定商品としてのメリットの方が大きいため、そのリスクを限りなくゼロに近付ける様に投資します。
災害は損害保険でカバーできますし、減価償却・固定資産税・不動産価格低下等の損失額が賃貸収入を上回る例はあまり考えられないため、入居者さえ存在していれば全くリスクがありません。下手にお得っぽく見える住宅は入居率が低いケースが考えられます。ですから、確実に入居者が入る住宅を購入する方が良いでしょう。
最後、ローンを組んでまで不動産を購入するのは避けた方が無難です。賃貸収入が金利で相殺してしまいます。不動産は現金で投資してナンボです。
BY H・M:地域情報や不動産に関するコラムが得意
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