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(写真=Thinkstock/Getty Images)

ヘッジファンドへの投資が個人投資家にも一般的になってきている。以前は、一部の富裕層と年金基金などの機関投資家向けのものと考えられていたが、最近になって、ヘッジファンドを組み入れた投資信託の設定などを理由に増加している。

さらに今後の資産運用にヘッジファンドの組み入れを検討している投資家も多いと考えられる。今回は、ヘッジファンドの代表的な投資戦略を紹介し、投資の参考にしていただければと思う。


ロング・ショート戦略

まず紹介したいのが、ヘッジファンドの代表的な手法である「ロング・ショート戦略」だ。ロングとは「買い持ち」、ショートとは「売り持ち」のことを指し、買いであるロングと、売りであるショートを組み合わせることで、市場変動による影響を軽減しつつ投資収益の獲得を目指す戦略である。

割安な銘柄を買い、割高な銘柄を売ることで、双方で収益機会があるだけでなく、市場全体の動向にも左右されにくくなり、安定的な運用が可能となる。なお、ロング・ショート戦略のなかでもロングとショートの部分を同程度保有し、マーケットの中でニュートラル(中立)な立場に身を置こうとする手法を、マーケット・ニュートラル戦略という。


イベント・ドリブン戦略

次に紹介するのは、「イベント・ドリブン戦略」だ。名前の通り、個別企業の重要な「イベント」を投資機会と捉える手法である。具体的には、企業のM&Aで、買収企業が被買収企業に提示する買収価格と被買収企業の市場での株価とのかい離を収益機会とする「M&Aアービトラージ戦略」、リストラや、財務リストラ等、組織の再編などを利用して収益の獲得を狙う「スペシャル・シチュエーション戦略」、破産状態で、市場で割安に放置されている企業等に投資することで収益獲得を目指す「ディストレスト証券戦略」などがある。