グローバル・マクロ戦略

そして、代表的なヘッジファンド、ジョージ・ソロスが率いるクオンタムファンドがとる手法が「グローバル・マクロ戦略」だ。基本的には、世界中の国や地域の経済状況や政治見通しなどを重視し、マクロ経済指数および金利、為替などの状況変化を狙って、世界中のあらゆる資産に投資機会を見出す戦略である。そのため、投資対象は、株式や債券などの伝統的な資産だけでなく、コモディティなど多岐にわたり、決まった型がある訳ではない。


マネージド・フューチャーズ戦略

最後に、「マネージド・フューチャーズ戦略」を紹介したい。フューチャーズという名前の通り、全世界の上場金融先物や商品先物、通貨先物に投資を行う戦略である。そして、多くのマネージド・フューチャーズ戦略では、高度なリスク管理を行いつつ、定量モデルを用いて、コンピューターでのアルゴリズム取引が中心となっている。

また、グローバル・マクロ戦略と同様に、具体的な戦略を指すものではない。そして、先物に投資するという性質上、レバレッジをかけることが可能であることから、総じてハイリスクハイリターンとなる傾向がある。

以上、代表的なヘッジファンドの戦略について説明した。すべての戦略に共通するのは、「絶対収益追求型の運用」であるということだ。資金運用を考える以上、個人投資家においても、市場の変動に左右されずに、伝統的な金融商品との相関が低い、ヘッジファンドを自身のポートフォリオに組み入れることは有益だろう。これを機に、ヘッジファンドの投資戦略を研究して資産運用に活かしてみてはいかがだろうか。(ZUU online 編集部)

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