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八郷氏が進める「チームHonda」の改革

八郷氏は、就任会見上で「グローバル6極体制の進化」と「Hondaらしいチャレンジングな商品を継続的に開発し、全世界のお客様にお届けしていくこと」の2つのテーマを実行すると述べている。

実行におけるキーワードは「チームHonda」だという八郷氏だが、具体的にはどのように改革を推し進めていくのだろうか。

これまでのグローバル6極体制は、ユニークなマトリックス経営体制により、各地域の生産能力を整備し、販売、開発、調達の体制も構築され、地域専用モデルの開発を可能にしてきたものである。

八郷氏は、次のステップとして、地域生産能力をグローバル全体で活用するとしている。具体的には、グローバル本社のオペレーション機能を高め、地域の相互補完を強力に推進し、フレキシブルな生産体制を活用し最適な生産配分に取り組むことなどが挙げられる。

四輪車生産における相互補完例として、北米「フィット」の一部と欧州「ジャズ」を日本から供給、次期「シビック」5ドアを欧州から他地域に供給、次期「CR-V」をカナダから欧州に供給、また、Hondaとして初めてとなるアフリカ・ナイジェリアで「アコード」の生産を今月から年間1,000台レベルで開始する。

また、グローバル基幹車種である「CR-V」「アコード」のフルモデルチェンジや、燃料電池自動車「クラリティ」後継車発売だけではなく、脚力が低下した人の歩行をサポートするための「歩行アシスト」の今年中の事業化など Hondaらしい「チャレンジングな商品 」の開発については 積極的に取り組んでいくという。

たいへん意欲的な八郷氏だが、直近で最も力を入れているのが、やはりシビック タイプRだろう。 会見で同氏が語った「お客様に夢を与える」 Hondaらしさを象徴する車のひとつだけに、今回の”シフトチェンジ”は同社の今後を占う試金石の一つとなるかもしれない。(ZUU online 編集部)

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