マスターカード
(写真=Thinkstock/Getty Images)

世界経済がかつてない様相を見せる今、マスターカードは前進し続ける

決済サービス事業はグローバル商取引の代名詞とも言える。世界のいたるところで人々がモノやサービスに金を払う、そのひとつひとつの取引が決済サービス企業にとっては儲けのチャンスだ。

マーケットの大きさは途方もない。このことはマスターカード <NYSE:MA> が過去数年間にこれほどの好成績を上げてきた理由のひとつだが、厳しく先の読めない世界市場で同社が勝ち続けている背景には、他に3つの要素があると筆者は確信している。


マスターカードの成長はケタはずれ

為替変動調整後のマスターカードの純収入は昨年比7%増だ。昨今の世界経済においては相当な伸びだが、同社のすごさはこれだけではない。

米国以外の市場におけるマスターカードの総取引額は、2014年の第2四半期に比べて16%の伸びを見せた。マスターカードブランドのカードは昨年比8%増の22億枚が流通している。同四半期に同社のネットワーク上で120億件の決済処理が実行された。昨年同期に比べ14億件増加している。

これらの数字は重要な意味をもつ。なぜなら世界中で同社の名前のついたクレジットカードやデビットカードが使われるたびに手数料が発生し、マスターカードの収入になるからだ。流通カード枚数が増えるほど売上高が増え、取引件数が増えるほど収益が増えるというしくみだ。

もう1つの成長理由は、他社との相互利益をねらった新たなパートナーシップ契約に成功していることだ。ヴァージン・マネーは第2四半期に英国においてマスターカードと契約し、デビットカードおよびクレジットカード事業を全面委託した。マスターカードはトロント・ドミニオン(TD)銀行とも新たに契約を結び、同行のデビットカード・ポートフォリオを自社の基盤システムに移管した。同時期にバーンズ・アンド・ノーブル、アン・テイラー、ブルックス・ブラザーズ、スピリット航空の各社とも提携パートナー契約を交わした。