豊洲の夜景
(写真=PIXTA)

大手分譲マンション業者7社の会員に対して行われたアンケートで、豊洲が2020年までに発展していそうな街1位に選ばれた。2位は品川駅、3位は勝どき駅、4位は武蔵小杉駅、5位は東京駅と続いており、全国的にも有名な人気駅を抑えての堂々の1位だ。五輪に向けた開発などでタワーマンションが人気の豊洲だが、果たしてこれからも“買い”の街なのか、分析してみる。

昔は工場地帯だったが……様変わりしたイメージ

豊洲というと「江東区」の「埋立地」といった理由から、昔からの江戸っ子や一部の富裕層にとっては良いイメージを持たない人も居るようだ。古くは石川島播磨重工業や東京電力の火力発電所などがあった大規模な工場地帯であったため、昔を知っている人からすると今の豊洲人気に疑問を持つのかもしれない。

ところが、都心の近くにこのような大規模工場跡地が残っていたからこそ、他の都内のエリアでは実現できない大きな再開発が進んでいる。今では昔の工場地帯のイメージは無く、先進的で綺麗な住宅地域へと変貌している。

震災で液状化? 埋立地の評価は分かれる

たしかに埋立地は人によって評価が分かれる。埋立地で一番懸念されることは、大地震が生じた時の液状化だ。東日本大震災で近くの浦安エリアが大きな損害を受けたのは記憶に新しい。

ただ液状化で被害が大きかったのは特に戸建エリアで、タワーマンションの多い豊洲エリアでどこまで懸念があるかは、評価の分かれるところだろう。

一方で、埋立地というのは合理的なまちづくり計画に基づいて開発されたところが多い。豊洲も例外ではなく、公共施設や公園、遊歩道が計画的に整備されており、ゆったりとした住みやすい街となっている。