(写真=HPより)
日本では「融資型クラウドファンディング」や「ソーシャルレンディング」と称されるピアツーピア(P2P)レンディング。FinTech(フィンテック)の育成と投資家保護ルール整備の過渡期にある現在、注目される事業者を紹介する。
maneo「国内初の融資型クラウドファンディング」
(写真=HPより)
maneoは2007年、三菱東京UFJ銀行出身の妹尾賢俊氏が創業、2008年10月に国内初の融資型クラウドファンディングのサービス提供を開始した。
欧米では貸し手が借り手と直接貸借契約を締結するが、maneo株式会社(貸金業者)が、借り手からの申込に応じた匿名組合契約出資持分の募集取扱いをmaneoマーケット株式会社(第二種金融商品取引事業者)に委託。maneoサイト上で貸し手と借り手のマッチングが行われ、貸出額の1.5%が手数料として徴収される仕組みだ。
個人向けの貸付案件個人向けの貸付案件からサービスを開始したmaneoは、ビジネス向けローンへとシフトしながら貸出総額を拡大している。
AQUSH「独自の格付評価が強みのソーシャルレンディング」
(写真=HPより)
ゴールドマン・サックス出身のラッセル・カマー氏が2008年に創業したエクスチェンジコーポレーションが提供するサービス。
2009年、家族・友人間の金銭貸借を対象とする「AQUSH トモ」を立ち上げ、その後、個人ローンの貸し手と借り手をオンラインでマッチングする「AQUSH」の提供を開始。maneoと同様のビジネスモデルだが、AQUSHの強みは、貸し手の投資家が好きな格付と貸出金額を自由に設定できる点と、外部情報と信用スコアリング手法を組み合わせたAQUSHグレードという借り手の格付評価手法を有する点だ。
エクスチェンジコーポレーションは、2014年7月にオンライン決済サービス「Paidy」を開始するなど積極的な事業展開でも注目される。