発展途上国
(写真=Thinkstock/Getty Images)

マイクロファイナンスファンドとは、発展途上国や新興国に住む貧困層の人々に事業資金を小口で貸し付けるマイクロクレジット(小口融資)や、小口保険を行う「マイクロファイナンス(小口金融)」を資金面で支援する投資ファンドである。融資を行う金融機関の事業環境整備に取り組む国際機関が発行する債券などに投資するとともに、こうした金融機関に直接融資も行い、資金の出し手である投資家の運用益確保を目指すものだ。


途上国における貧困問題の解決手段

マイクロファイナンスは、途上国における貧困問題の解決手段と位置づけられている。バングラディシュのグラミン銀行を創設したムハマド・ユヌス氏が2006年にノーベル平和賞を受賞したことにより、日本でもマイクロファイナンスの意義が広く知られるようになった。

マイクロファイナンスでは、貧困層に無担保で小口資金を融資する。銀行員は融資先の人々に定期的に会い、起業や経営に関するアドバイスをする。事業を軌道に乗せることができれば、貧しい人々も経済的な自立を果たせるという仕組みだ。

経済的に豊かではない人に対して渡した貸付金が適切に利用されているかを銀行員が監視する手間がかかるため、担保をベースに融資を行う一般的な銀行に比べると金利は高くなる。このあたりの事情は、日本で事業者向けに無担保で資金を貸し付けている商工ローンと近い。