既婚者は老後資金の構築を見据えて

「③30代半ば〜40代半ば、既婚、サラリーマン、子ども(18歳未満)2人、投資資金:300万円」になってくると、老後試算の構築や教育資金が試算運用を考える上で重要になる。

清水氏の回答は「そろそろ老後を考え始めても良いころ」とし、300万円のうち100万円はNISAで高配当・好優待銘柄で運用することを薦め、残りは倒産リスクの少ない、しっかりと利益を出している企業の上昇を始めるところで買い、下がり始めるところで売るという投資法で売買差益を狙うことを提案する。

伊藤氏は子どもの教育資金などがしっかり貯めることができていることを前提とし、中長期投資で外債、外債投信に100万円、日本株投信(もしくは個別株)に100万円、欧米株投信に100万円といったポートフォリオを紹介。

子どもの教育資金が貯められているのであれば、次は老後資金の構築。まだ時間があるため長い運用でリターンを高めに設定できる。少しアグレッシブにしてもよい。ただし、現状の経済状況からは先進国主体の方が利益は出しやすいと見込めるため、先進国を主体にすべきであるという。子どもの教育資金が貯めることが出来ていない場合は、むしろ学資保険や積立貯蓄主体で、運用は控えめ(例えば50万円日本株投信や個別株)にしておいた方がよい。

木村氏は250万円は貯金とし、50万円で自社株買いを提案した。


時間との戦い!独身貴族にお薦めの投資法は?

今回のアンケートで最も回答者のカラーが出たのが「④30代後半〜40代前半、独身、一流企業勤め、投資資金:500万円」のパターンだった。各氏の回答をほぼ原文のままご紹介しよう。

(清水氏の回答)
まずは、100万円は高配当・好優待の銘柄でのNISAへの投資、もちろん長期保有、そして残りの半分はいわゆる「優良株」に投資、そして最後の半分を使ってデリバティブに投資をし、収益アップを図る。時間に余裕がないので、時間を使わない投資を心がける。

(伊藤氏の回答)
結婚予定がないならば、攻めの姿勢でもよいのでは?私ならば個別株(日本株)に300万円、米国株に200万円といった運用を行う。もちろん、この他に貯蓄があるという前提だが。増やしたいのであれば、リスクもとるべき。ただし、業績が過去5年増収増益、今後希望の出来る産業、株価が同業種内でやや割安などの条件に該当した銘柄から個別株式は選択すべきであろう。今だったら、薬局・ドラッグストア関連、自動車関連、小売関連、飲食関連などが面白いか。また米国はアマゾンなど今後期待ができる銘柄を中心に選ぶとよい。

(木村氏の回答)
400万円は貯金。100万円でブランドかつレアもの時計(会社ではしない)を毎年1つ買い足していく。理由はブランド時計がもっとも値下がりしにくいから。派手なダイヤ巻きでなく地味でもレアなものだとオークションでも高値取引されているので換金性もある。自分のステータスが上がったときに、コレクションした時計をはめる楽しみもある。時計が10個ほどになったら、版画やアートを趣味をかねて買い求める。
一流会社勤めであれば株式投資等、値動きのあるものに投資していく暇はない。年収アップのスキルを磨いたほうが効率がよい。そこで値下がりしにくいレアな時計を海外出張などで買う。アートもお薦め。目利きが証明できれば、ビジネスにも役立つし、ある意味、資産効果も期待できる。

投資スタンスは十人十色である。自分の投資法選びの参考にしてみてはいかがだろう。 (ZUU online 編集部)

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