シミュレーションなど十分な下調の生むが収入の差に

太陽光発電で、より多くの売却金額を得るには、発電量が多い太陽光システムを設置する方がいいのだが、実際にどれくらいのパネルを乗せられるのかは、立地条件や屋根の形状によって変わる。容量の多いものを設置するために、費用をかけて家の補強工事をするのでは意味がない。そこは費用対効果を十分に考えてもらいたい。

また住宅の立地条件によっては、十分な日照時間が得られないことがある。発電力がピークを迎える時間にビルの陰になるケースや、朝もやがかかることが多いケースなどだ。これは少し立地が違うだけでも大きな差になる。発電量が少なくなれば、イニシャルコストを回収するのに時間がかかる。一般的に「10年でモトがとれる」と言われるが、例外も多くあるので、専門業者にシミュレーションしてもらったほうがいい。

また、どの太陽光パネルを設置するのがいいのかも十分に検討しなければならない。太陽光パネルのメーカーは、「変換効率」のよさをアピールする。変換効率は、気温25度で1000W平方メートルの光が当たる際の発電量を示す。太陽光パネルの中には、日射量が弱くなったり、高温になったりすることで、変換効率が極端に低下するものがあるので、設置環境を十分に考慮して選ぶべきだろう。


売電先も選択してより有利に

最後に、少しでも多くの収入を得るための最大のコツをひとつ。先に述べた経済産業省が決定した価格は、一般電気事業者(電力会社)に売電する際の価格だ。実際、多くが契約している。ところが新電力会社の中には、これより高め価格で買取をしているところが多い。ぜひ検討材料にして、少しでも条件のいいところを探してもらいたい。 (ZUU online 編集部)

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