storie:今後、どのような事業展開を予定されていますか?

小島氏:売却依頼の受託を中心に事業を展開していきますが、現状の収益率を長期的に維持するために、今後は弊社で物件を取得しリフォームやリノベーションを手掛けてゆく必要があります。また、売上の2割程度は不動産投資家のお客様が占めており、こちらも順調に推移しています。

storie:不動産投資のお客様はサラリーマンと大家さん、どちらが多いですか?

小島氏:所得が高いサラリーマン投資家の方がオーナー業の方より多いですね。多い日であればメールで1日に5、6件の問い合わせをいただきます。最近の株価のアップダウンに対応して、収益不動産のマーケットも売却と購入の両方が活発と感じます。

storie:不動産市場での新たなチャンスへの取り組みに積極的ですね。

小島氏:どの業界でも同じだとは思いますが、昔ながらのスタイルでの儲け方を続けていくと収益率を維持することは厳しいと思います。日本の会社では、できるだけ高値で販売しようする傾向がありますが、需給バランスを踏まえて、価格が下がったとしても、その値下がり以上に件数を増やす方策を考えています。

仲介業がコアな事業なので、商品自体は変えられませんので、商品の販売手法は常に工夫をしてゆきたいですね。そして、高い利益率が維持できる仕組みを構築しながら、社会の変化に対応した「100年成長する会社」を目指していきます。

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