E235がトラブル続きのワケ

出発して2つ目の目黒駅で停止位置を数十センチ過ぎて停車、大崎駅では本来ならば車両と連動して動くはずのホームドアが開かなかった。そして出発時には車両ドアが閉じたことを示す運転台のパイロットランプが点灯したにも関わらず、実際はドアが閉じていた。大塚駅構内ではブレーキのトラブルが発生している。

これらの原因は12月中旬ではまだ調査中とされているが、JR東日本の見解ではブレーキ制御系ソフトのハグが原因との可能性が高いとされている。

実際、営業前の試運転では乗車率40パーセントで実験を行っていた。平日のラッシュ時には200パーセントにもなる乗車率を見込んでの実験は行われていなかったようだ。

また路線や架線の状態を車載のセンターで取得し、ブレーキを含む車両制御機能などつかさどるのは「INTEROS」というシステムだった。これはE231系で使用されているTIMSの頭脳部にあたる「制御系中央装置」に加えて、「状態監視系中央装置」を追加したようなもの。システムが複雑で多機能になったことが、あだになったようだ。

今後バグを解消しながら課題を解消していかなければ、再開の目処はたたないだろう。果たして今年中に乗車することはできるのだろうか? (ZUU online 編集部)