「トイレ掃除で金運アップ」は本当だった

少し前に「自宅や職場のトイレの掃除を率先して行うと金運が上がる」という話が広まったが、確かにトイレをきれいにする人はお金に縁があるようだ。

ライオン <4912> が実施した、20〜39歳の一人暮らしをしている未婚男性を対象とした調査によると、普段からトイレをきれいにしている人の8割が「自分は仕事ができる」という自己評価であるのに対し、きれいにしていない人は4割だけがそのような自己評価だった。

また「同期と比べて出世している(もしくは仕事が評価されている)」という質問に対しては、前者のうち5割が「思う」と答え、後者ではその回答は3割を切った。490人の男女に「金運」について聞いたところ、トイレをきれいに使っているグループでは4割が「思う」と答えたのに対し、きれいにしていないグループでは2割程度にとどまった。

さらに世帯年収についても聞くと、トイレをきれいに使うグループでは542万円、きれいにしていないグループでは454万円と実に90万円近くの差がついた。

この調査では、トイレをきれいに使うグループの人は段取りがよく、社交性が高い傾向が見られたとのこと。こういったところから、出世や年収の違いが生じてくるのだろう。

松下電器(現パナソニック <6752> )の創始者・松下幸之助は、どれほど高い地位についても率先してトイレ掃除をしていたというが、それはトイレ掃除が金運を上げることを誰よりも知っていたからかもしれない。

お金持ちの朝は早い

寝坊癖のあるような人がお金持ちになれるだろうか?

この問いだけですでに答えが出ている気もするが、KDDI <9433> が2010年に行った調査ではそれが数字としてはっきり示された。

つまり「早起き上手」は「寝坊常習犯」よりも約100万円も貯蓄額が多いというデータが出たのだ。時間の管理、生活の管理もできないような人がお金を効率よく貯めることはできないということだろう。

ここでのポイントは貯金の使い道ランキング。「早起き上手」のグループの1位は「旅行」、2位は「車」……と、目標を定めて貯金しているのに対し、「寝坊常習犯」の1位は「食費・日用品」だった。つまり、目先の物にお金を使っていて、本当に大切なことに使うための貯金ができないのだ。

穴の開いた革袋にどれほど水を注いでも水は溜まらない。お金もそれと同じことで、いい加減に漏らしていては、決して「お金から好かれる」ことはない。

金運を高めたい人は、まず生活態度、襟を正すところから始めてはどうだろうか。