株式市場自体は部分的に盛り上がりを見せたものの、S&P 500の平均株価収益率(PER)は過去10年で最高の16倍と、投資する側にとっては気軽に株に手をだせる環境とは程遠かった2015年。

米フォーチュン誌は、「アナリストの予想成長率よりもPERが低い企業の株は、今が買い時だ」と4つの企業をピックアップ。来年大きく飛躍する可能性を秘めた割安なバーゲン株を推している。

ジェット・ブルー(JetBlue)

PER: 10.2
アナリスト予想成長率: 19%

「低ヘッジ・コストは収益を生み出す反面、原油価格に左右されやすい」という理由で安値のついている米格安航空会社、ジェット・ブルー。9月中旬をピークに1年を通して株価が上昇を続けた。今年初旬に導入した受託手荷物の有料化が乗客稼働率にマイナスに働いたが、売り上げはその後も10%増。来年は本格的な料金改正で20%の増収益を狙っている。

オフィス・デポ(Office Depot)

PER: 9.6
アナリスト予想成長率: 21%

世界中に1500店舗以上を所有する米大手文具、オフィス関連小売店。21日に連邦取引委員会が異議を唱えたことにより、ライバル企業Staplesとの買収話が暗礁に乗り上げ、株価の下落を招いた。

単独経営の継続が懸念されてはいるが、Staplesとの取引きが立ち消えになったとしても、アナリストは来年21%の成長を見込んでいる。仮に後ろ盾が必要となれば、候補者はStaples以外にも後をたたないはずだ。

フォード&ゼネラル・モーターズ

PER: 7.3、6.3
アナリスト予想成長率: 18%、12%

自動車産業は今年、概ね過去最高の売上高を記録したにも関わらず、波に乗り遅れたフォードとゼネラル・モーターズ。

全米自動車労働組合、ユナイテッド・オート・ワーカーズとの交渉が高くつきそうな気配が濃厚なうえに、国外での販売成績が伸び悩んでいるため、株価は安値をつけている。しかしアナリストは今回のスランプ期を比較的楽観視しており、来年も総収益は順調に伸びを見せると予想。またウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイは、第3四半期にジェネラル・モーターズの所有株を5000万株(17億ドル/約2044億2500万円相当)まで追加している。

モルガン・スタンレー

PER: 10.3
アナリスト予想成長率: 29%

幸先の良いスタートを切ったにも関わらず、第3四半期の予想は30%も下回り、11月には債券部門の大幅人員整理を発表。モルガンにとっては浮き沈みの激しい1年となった。

アナリストの予想通り来年収益が29%アップすれば、株価が16%まで下降している今がまさに「買い時」なのかもしれない。(ZUU online 編集部)

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