悪評の削除は困難悪徳業者にも注意

ネットのトラブルを防ぐ第一歩は、口コミサイトやSNSをこまめに確認することだ。一般ユーザーが書き込むサイト、自社の社員が書き込むサイトの両方をチェックする必要がある。

しかし安達氏は、「口コミサイトなどに投稿された悪評を削除させるのは困難」としている。なぜなら例え根拠のない悪評であっても、口コミサイトにとっては自社コンテンツの1つ。そのためサイト側が削除要請に応対することはまれだからだ。

さらに削除要請が事態の悪化を招く可能性もある。サイト内で削除要請があったことが公表され、「隠ぺい体質だ」と揶揄(やゆ)されるケースも報告されている。

またネットトラブルの被害を受けた際は、これに乗じた悪徳業者にも気を付けたい。「掲示板に書かれた悪評を消します」などといったうたい文句で近寄ってくる業者も存在する。前述の通り、SNS、口コミサイトから悪評を削除するのは難しいので、このような業者には注意が必要だ。

安達氏は、「今はどうにもならないことを認識し、落ち着くべき」と呼び掛ける。まず自社の弁護士に相談すること、また事態が深刻化した場合には、誤解や風評を解消するリリースを出すことも検討したほうが良いと話す。

リフォーム関連の投稿が多い主な口コミサイト
マンションコミュニティ / e戸建て / 転職会議 / 2ちゃんねる / 爆サイ.com

対策の1つは情報発信の強化

エルテス 第2営業部 安達亮介部長

エルテスでは各種掲示板、SNSの情報監視と、悪評被害を解決に導くコンサルサービスを実施している。悪評対応策として推奨しているのが、自社名で検索した際に、悪評が書かれたサイトを上位に表示させないという方法。

具体的な方法としては、自社から発信する情報を増やすこと。自社発信の情報を検索上位に表示させ、悪評が書かれたサイトを検索結果の2、3ページ目に移動させるだけで効果は高い。「ある調査によれば、約80%の人が1ページ目しか見ないというデータもあります」(安達氏)

同社が得意とするのは、検索上位に来やすいウェブページの製作。同社では神戸大学と共同研究し、Googleの検索上位に来やすい条件を、リアルタイムで分析している。このデータを元に、自社ホームページとは別に採用専門サイトを作成。ポジティブな情報を検索上位に表示させる、などの提案を行っている。(提供: リフォーム産業新聞 11月17日掲載)

【関連リンク】
日本初の『壁紙博物館』 WALLPAPERMUSEUMWALPA
有識者に聞く、リノベ希望者の悩みとは?
キッチンのオシャレ度UP!色や素材を組み合わせ増
仏イベント、シャワー最新トレンドを発信
カリフォルニア工務店、自分が欲しい「格好いい家」づくり