いま働いている職場は「働きがい」があるだろうか。2016年版の日本における「働きがいのある会社」ランキングが発表され、従業員1000人以上の大企業では、日本マイクロソフトが首位だった。

まとめたのはGreat Place To Work Institute Japan(GPTWジャパン)。調査参加321社のうち計95社が選出された。Great Place to Workは1984年に米国で設立。世界49カ国以上で「働きがいのある会社」について調査を行い、一定の水準に達していると認められた会社や組織を発表している。日本では2007年からランキングを発表している。

調査は従業員や人事部門にアンケートを行い、その結果を分析、評価する。従業員へのアンケートでは「従業員は責任ある仕事を任されているか」「経営・管理層は、誠実で倫理的に仕事をしているか」など「信用」や「尊敬」「公正」「誇り」「連帯感」に関する設問がある。

昨年首位のGoogleは入っていないが、必ずしもすべての企業がランキングの対象になっているわけではない。

2016年版ではどのような企業が上位に入ったのだろうか。従業員1000人以上の大企業で10位以内に入った企業を紹介する。

従業員1000人以上の大企業のトップ10は

10位 マクニカ
半導体・ICなど電子部品の輸出入・販売事業などを展開している。創業は1972年。業界に先駆けて技術支援重視の事業スタイルを確立し、「技術商社」として活躍している。「働きがいのある会社」の選出は2回目。

9位 サイバーエージェント
インターネット広告代理店事業を主力にメディア事業やゲーム事業などを展開している。1998年にインターネット企業として創業。2015年も「働きがいのある会社」ランキングで10位以内に入っており、選出は今回で10回目。

8位 モルガン・スタンレー
証券・資産運用などのグループ企業。モルガン・スタンレーMUFG証券やモルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントなど5社の総称で、2016年は前年10位から順位を上げた。

7位 プルデンシャル生命保険
米国プルデンシャル・ファイナンシャルの現地法人として日本で1987年に創業。「ライフプランナー」によるコンサルティングセールスを特徴としている。2015年の11位から順位を上げた。

6位 日建設計
設計監理、都市計画を中心に調査や企画、コンサルティングを行う総合設計事務所。「働きがいのある会社」の選出は5回目。

5位 Plan・Do・See(プランドゥシー)
ホテルやレストラン、ウエディングバンケットなどの運営を手掛ける「プランドゥシー」。2015年に引き続いて10位以内にランクインした。

4位 ディスコ
精密加工装置の製造販売などを手掛ける。創業は1937年。「働きがいのある会社」の選出回数は8回目。2015年の6位から順位を上げた。

3位 ワークスアプリケーションズ
大企業向けERP(統合基幹業務システム)パッケージソフトウェアの開発、販売、サポートを行う。「働きがいのある会社」の選出は9回目。2015年に続いて10位以内に入った。

2位 アメリカン・エキスプレス
クレジット・カード等の金融事業や旅行関連事業を手掛ける。日本オフィスの設立は1917年。「働きがいのある会社」の選出は7回。2015年の3位から順位を上げた。

1位 日本マイクロソフト
マイクロソフト コーポレーションの日本法人。「働きがいのある会社」では10年連続でベストカンパニー入りしており、2015年の2位から1位に順位を上げた。16年は重要分野として推進している「ワークスタイル変革」をメインメッセージとしてエントリーしたという。

GPTWジャパンによる「働きがいのある会社」調査は、外部の人や会社制度の充実度で判断するのではなく、その職場で働く従業員からの評価を直接調査に反映するという手法を特徴としている。

企業は人で成り立っているのだから、従業員の働きがいが高まることは重要だ。働きがいが高まることで離職率の低下や生産性の向上につながるし、より質の高い人材確保にも役立つだろう。業務成績だけでなく「働きがい」に改めて注目するのも大切かもしれない。(ZUU online 編集部)

【オススメ記事 PR】
「従業員からの支持率が高いCEOランキング」
世界の15歳調査、お金のリテラシーが一番あるのは「中国」
トップ企業は時給7000円超 「上場企業の時給ランキング2017」
「長く快適に働ける」企業トップ20 1位の企業「転職は厳しい」の声も
お金を稼ぐには地理を学べ 代ゼミの名物地理講師が説く「経済を地理から学ぶべき」理由