(写真=PIXTA)
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帝国データバンクが公表した「2016年全国社長分析」によると、社長の出身大学のトップ10は1位の日本大学から10位の関西大学まで、前年度から全く顔ぶれに変化がなかった。注目されるのは11位の「外国の大学出身の社長」で、14位だった前年度より241人増えていることだ。

調査は2015年12月末時点の約146万社を収録した企業概要ファイル「COSMOS2」から、株式会社と有限会社の計114万9,108社のデータを抽出したもので、「社長の出身大学上位50校」は次の表の通りだった。

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今回は、「MARCH(明治・青山・立教・中央・法政)」の社長数輩出ランキングと各大学の経営者を紹介していこう。

1位:明治大学(全大学4位、前年4位)
ー9373人(前年比▲207名)

MARCH内ランキング1位は、MARCHの「M」にあたるMeiji Universityの明治大学だ。社長数は前年から207人減った9373人で、全大学で4位にランクされている。同大学の起源はフランス法を学んだ青年法律家3人が1881年に創立した明治法律学校で、近年は「個を強くする大学」というキャッチフレーズを前面にアピールしている。東京六大学の一角を占める伝統校だけに、経済界以外にも各界に多数の著名人を輩出している。

■オリコン <4800> 代表取締役社長 小池 恒氏

オリコンは1999年10月に設立され、その1年後の2000年11月には株式を東証JQに上場した。音楽データベースの老舗で、ウェブサイトの運営、モバイル向け音楽配信、各種ランキング情報などを提供している。同社が発表するオリコンチャートは、日本で最も知名度のある音楽ヒットチャートだ。

小池恒氏は1965年生まれで、オリコン創業者である小池聰行氏の長男。明治大学法学部法律学科を卒業後、セイコー <8050> を経て、1991年に現在のオリコン・エンタテインメントであるオリジナル・コンフィデンスに入社している。2001年にはオリコン・グループCEOに就任。また、2012年には岡本翔太郎のペンネームでサスペンス小説『正義と悪魔』を上梓していることからも、氏の多才ぶりがうかがわれる。

2位:中央大学(全大学5位、前年5位)
ー8337人(前年比▲197名)

続いて、MARCHの「C」にあたるChuo Universityの中央大学は、社長数が昨年比197人減の8337人で、全大学で5位につけている。1885年に英吉利法律学校として開設され、「法科の中央」として法曹界、政界、官界に多数の人材を輩出している。司法試験合格者数も全国トップクラスだ。

■オリエンタルランド <4661> 代表取締役社長・COO 上西京一郎氏

1960年7月設立のオリエンタルランドは、36年後の1996年12月に東証1部に株式上場している。1983年、アメリカ国外では初めてとなるディズニーテーマパークとして『東京ディズニーランド』を開設。2000年には約140店のショップ&レストランと、16のスクリーンをもつシネマコンプレックスから構成される『イクスピアリ』を、また2001年には『東京ディズニーシー』をオープンさせた。京成電鉄の持分法適用関連会社として、京成グループに名を連ねている。

上西京一郎氏は1958年生まれで、1980年に中央大学文学部を卒業後当社に入社している。取締役総務部長、取締役執行役員経営戦略本部長などを経て、2009年に第7代目となる代表取締役社長に就任した。

■しまむら <8227> 代表取締役社長 野中正人氏

1953年に設立された「しまむら」は、35年後の1988年12月に東証2部に上場。その後も順調に業容を拡大、1991年には東証1部に昇格した。子会社2社、関連会社1社で「しまむらグループ」を構成し。低価格の実用・ファッション衣料を主としたソフトグッズの販売を行なうチェーンストアを全国展開している。

野中正人氏は1960年生まれで、中央大学法学部を卒業後にしまむらに入社。商品四部長、経理部長、取締役などを経て、2005年に代表取締役社長に就任している。社長就任時には取締役の中で最年少の44歳だったことが話題に上ったが、現在は「もともと年齢に捉われない社風の中で地道に実力を発揮してきた当然の結果」との捉え方が定着しているという。

3位:法政大学(全大学6位、前年6位)
ー6769人(前年比▲202名)

MARCHの「H」にあたるHosei Universityの法政大学は、社長数が昨年比202人減の6769人で、全大学で6位となっている。1880年創立の私立法律学校「東京法学社」が起源となる。日本最初の近代法典の起草者として国内法整備に大きく貢献したことから「日本近代法の父」と呼ばれているボアソナードが、10年にわたって無報酬で大学の基礎を築いた。現在は東京都内の3キャンパスに15学部36学科を擁する総合大学に発展している。

■セブン&アイ・HD <3382> 代表取締役社長・COO村田紀敏氏

セブン&アイ・HDは、コンビニのセブン‐イレブンを始め、イトーヨーカ堂、SEIBU SOGOなどの複数事業を展開する国内2位の流通コングロマリットだ。創業は1830年の「大和屋」開業に遡るが、2005年9月にセブン-イレブン・ジャパンとイトーヨーカ堂、デニーズジャパンの3社が株式移転により持株会社としての同社が設立された。設立の翌日には日経平均株価の構成銘柄として採用されている。

村田紀敏氏は19844年生まれ。法政大学経済学部を卒業後、大径鋼管株式会社を経て、1971年に上場を控えていたイトーヨーカ堂に転職している。1990年には取締役となり、常務取締役、専務取締役、専務執行役員などを務めた後、2005年にセブン&アイ・HDの代表取締役社長・COOに就任した。

■カルビー <2229> 代表取締役社長・COO伊藤秀二氏

スナック菓子最大手のカルビーは1949年4月の設立。『カルビーキャラメル』や『かっぱあられ』などの人気商品を市場に送り出し、1964年には『かっぱえびせん』を発売している。同社が上場したのは61年後の2011年3月で、いきなり東証1部に名を連ねた。2009年には米国のペプシコと資本提携しており、北米や中国でも事業を展開している。

伊藤秀二氏は1957年生まれで、法政大学経営学部を卒業後カルビーに入社。関東事業部長、取締役執行役員、取締役常務執行役員などを経て、2009年には代表取締役社長・COOとなった。

4位:青山学院大学(全大学12位、前年11位)
ー3984人(前年比▲41名)

MARCHの「A」にあたるのはAoyama Gakuin Universityの青山学院大学だ。社長数は昨年比41人減の3984人で、順位も昨年からひとつ下げて12位だった。前身は1886年に設立された青山学院で、米国メソジスト監督教会の宣教師が設立した3つの学校が母体になっている。明治学院大学と並んで首都圏を代表するプロテスタント系ミッションスクールであり、「英語の青山」と言われるなど、国際色を前面に出している。

■サイバーエージェント <4751> 代表取締役社長 藤田晋氏

1998年3月に設立されたサイバーエージェントは、2年後の2000年3月に東証マザーズに株式を上場、その後も順調に業容を拡大し、2014年9月には東証1部に昇格している。同社は主にネット広告業、携帯・オンラインゲーム業、SNSサイト業などを展開しており、インターネット広告会社としては国内売上高最大規模。

藤田晋氏は1973年生まれで、青山学院大学経営学部を卒業後、人材派遣会社インテリジェンスへの勤務を経て、1998年にサイバーエージェントを設立、同社の代表取締役となった。2000年、同社が東証マザーズに上場を果たしたとき、氏はまだ26歳だった。氏自身の経験から、新しいビジネス形態に対する理解は深く、クラウドファンディングなどの動きにも積極的な応援を続けている。

■ホクト <1379> 代表取締役社長 水野雅義氏

1964年7月に設立されたホクトは、30年後の1994年11月に店頭登録を果たした後も「きのこ」の最大手としての業容を拡大し続け、1999年11月には東証1部に昇格している。主力のブナシメジ、エリンギ、マイタケの3品種に加え、ブナシメジを品種改良したオリジナルのきのこであるブナピーも生産。また農業資材などの化成品の製造販売、きのこ加工製品の飲料製品の生産販売等も手掛けている。

水野雅義氏は1965年生まれ。青山学院大学経営学部を卒業後、創業者だった父正幸氏が社長を務めるホクト産業(現ホクト)に入社した。常務取締役、専務取締役、きのこ生産本部長、管理本部長、きのこ販売本部長、取締役副社長等を歴任。2006年には代表取締役社長に就任している。

5位:立教大学(全大学14位、前年12位)
ー3951人(前年比▲72名)

MARCHの「R」にあたるのはRikkyo Universityの立教大学だ。社長数は昨年比72人減の3951人で、順位も昨年から2ランクダウンの14位だった。東京にある代表的なミッション校のひとつで、東京六大学の一角を占める。女子学生も多く華やかな校風で、男女ともにアナウンサーを多数輩出していることでも知られる。

■はるやま商事 <7416> 代表取締役社長 治山正史氏

1974年11月に設立されたはるやま商事は、20年後の1994年11月に大証2部に株式上場し、1998年12月には東証2部に上場、さらに2002年9月には東証1部、大証1部に指定された。その後2003年12月、大証からは撤退した。同社は西日本を基盤に、『紳士服はるやま』という店舗名で一部婦人服を含む紳士服や紳士服関連商品販売を展開している。

治山正史氏は1964年生まれ。一旦は地元の岡山大学に進学したが、東京願望を満たすために立教大学に入学。経済学部を卒業した後、1989年に伊藤忠商事に入社、はるやま商事には1994年の入社だ。「はるやま洋服店」を創業し、関西に紳士服チェーンを築いた父の跡を継いで、グループ店舗400以上を全国に展開している。

■大塚商会 <4768> 代表取締役社長 大塚裕司氏

1961年12月に設立された大塚商会は、38年後の2000年東証1部に株式上場した。文房具・事務用品から情報機器、パッケージソフトなど、幅広く取り扱っている。同社の手掛けるオフィスサプライ通信販売事業の『たのめーる』や、サポート事業の『たよれーる』なども知名度が高い。

大塚裕司氏は1954年生まれ。1976年に立教大学経済学部を卒業後、横浜銀行 <8332> 、リコー <7752> を経て、1981年に父であり創業者でもある大塚実氏が経営していた大塚商会に入社した。1990年には退社し、ソフト製品開発・販売のバーズ情報科学研究所に転職しているが、1992年に大塚商会に再入社し、業務改革やグループ会社の再建を手がけることになる。常務、専務、副社長などを経て、2000年の上場を指揮。2001年8月から現職に就いている。(ZUU online 編集部)

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