電力小売り自由化
(写真=Thinkstock/Getty Images)

電力小売りの完全自由化が4月に実施され、地域の垣根を越えた電気の供給が始まった。ただ、インフラ面の整備が追い付いておらず、首都圏への送電能力は不足する。こうした中、政府は需要の多い東北・東京間の新たな連系線の敷設事業に着手。実施主体が今夏にも決まり、プロジェクトが新たな段階に移行する。株式市場で関連銘柄を探る動きにつながりそうだ。

東北と首都圏での電気のやり取りには現在、「相馬双葉幹線」という既存の連系線が使用されているが、空き容量が残り少ない。東北地方ではPPS(特定規模電気事業者=新電力)の増加を背景に発電能力が拡大しているものの、このままでは需要地への送電量が数年内に限界に達してしまう。

これを受け、経済産業省は新たな東北・東京間連系線の構築計画に乗り出し、認可法人「電力広域的運営推進機関(広域機関)」を発足。実施案を民間から募り、東北電力 <9506> などが応募した。8月には実施主体が選定され、10月に広域系統整備計画が決定する見通しだ。

同連系線の工事費は約1600億円と大きく、送電能力は従来の500万キロワットから1120万キロワットに倍増する。広域機関では工期7〜11年で23年以降の稼働を目指している。電気工事業者などには商機が広がる可能性が高い。

ユアテックなど注目、穴株に山加電業

関連銘柄としては、東北電系の総合電気工事のユアテック <1934> や、東京電力ホールディングス <9501> 系の関電工 <1942> などに注目したい。また、古河電気工業 <5801> 、住友電気工業 <5802> などの電線株のほか、鉄塔で那須電機鉄工 <5922> 、宮地エンジニアリンググループ <3431> や駒井ハルテック <5915> なども狙い目だ。

穴株は、東北電を主要顧客とする電気工事の山加電業 <1789> 。電力幹線分野に強く、鉄塔工事でもかさ上げ工法などの独自技術を持つ。足元ではコスト削減も進み、収益性が改善しているもよう。200円台後半のボックス相場の上抜けが期待される。(4月27日株式新聞掲載記事)

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