(写真=PIXTA)
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再開発が進み、超高層ビルの建設が相次いでいる渋谷駅周辺。完了予定である2027年にかけてどのような変貌を遂げるのか注目されている。しかし渋谷にはすでに、ヒカリエ、109、マークシティなどランドマークとなるビルが数多くある。しかし、これらのビルの所有者は意外と知られていないようだ。調べてみると「この物件もあの企業が*」と驚くような物件があった。

渋谷109 名前の由来は東急の「10(とう)」と「9(きゅう)」

(写真=PIXTA)
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まずは渋谷を代表するファッションビルであり、全国の中高生憧れでもある渋谷109。正式名称は「道玄坂共同ビル」で建物の所有者は東急電鉄の完全子会社である東急モールズデベロップメントだ。実は109の名前の由来は「東急(とうきゅう)」の読みを数字の「10(とう)」と「9(きゅう)」 にあてたことによる。なお「SHIBUYA 109 ABENO」(大阪・阿倍野)や「SHIBUYA 109 KAGOSHIMA(鹿児島中央)」も展開されており、「SHIBUYA 109 パッケージ形態」として全国に派生している。

ヒカリエ「渋谷から未来を照らす」

(写真=PIXTA)
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渋谷における東急の存在感は強い。2012年に開業し、ショッピングゾーンの他多くの有名IT企業が入居する渋谷ヒカリエの所有者も東急電鉄だ。東急東横線・東京メトロ副都心線の渋谷駅と地下で直結しているところを考えると合点がいく。元は「渋谷新文化街区プロジェクト新築工事」として東急建設と大成建設とのJVにより進められた建設工事。プラネタリウムや4つの映画館があった東急文化会館のDNAを引き継いで「渋谷から未来を照らす」ことを目指してビルの名前がつけられたそうだ。

QFRONT 駅前の"スタバ"が入っている建物

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA 右手の建物)

東急はさらにQFRONTの事業主体にも名を連ねている。「QFRONTって?」と思った人もいるだろうが、「スクランブル交差点のスターバックスが入っている建物」いえばわかる人も多いのではないだろうか。土地の所有者は東急リアル・エステート投資法人。このビルはガラス窓の内側に大型の街頭ビジョンが設置されており渋谷のランドマークともなっているが、このビジョンを運営しているのは東急電鉄が主要株主となっている東急エージェンシー。同社は東急線の車内の広告ビジョンも手かげており、沿線から渋谷までの動線上の一体的なプロモーションができることを強みにしている。

マークシティ、セルリアンタワーも同じく東急が保有

(写真=PIXTA)
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さらに東急は、渋谷駅に隣接したEAST・WEST2棟からなる複合商業施設・マークシティも保有している。EAST棟の5階から25階部分は渋谷エクセルホテル東急となっており、 全408の客室を備えている。地下1階は「東横のれん街」と名付けられた老舗銘店街もあり、定評のある老舗・銘店が質の高い食事やギフト販売を提供している。

「渋谷で東急のホテル」と聞いてピンときた人もいるかもしれない。桜丘町にある地上40階のハイグレードホテル・セルリアンタワー東急ホテルだ。2001年3月に東急電鉄の本社跡地に東急建設によって建設された。「文化とファッションの街である渋谷で、オトナの時間を提供する」としており、地下2階には能楽堂がある。シングル1泊で3万円近くする価格設定ながら、広い客室に抜群の眺望、プロフェッショナルなおもてなしにより高い顧客満足度を得ている。

インフォスタワー、ガーデンタワーは住友不動産が保有

もちろん東急以外の高層ビルもある。セルリアンタワーの裏手にある渋谷インフォスタワーだ。最上部の21階と20階は住居区画(4部屋のみ)となっている複合施設で、ディベロッパーは住友不動産。大部分を占めるオフィスフロアはワンフロア300坪が無柱空間となっており、有名IT企業や大手芸能プロダクションが入居している。

住友不動産はもう1件、渋谷に高層ビルを持っている。池尻大橋方面にある神泉町交差点の東側ブロックで2012年に竣工した、その名も住友不動産ガーデンタワーだ。地上24階建てのオフィスビルで、入口部分は高さ18mのデザイン性の高い吹き抜け空間となっているため、国道246号線を通っていて気になっていた人もいるだろう。建物の裏側には、約3500平方メートルの緑豊かな「ガーデンゾーン」が設けられており、災害時の一時避難場所の役割も担っている。充分徒歩圏とはいえ、渋谷駅から一定の距離があるからこそできた設計だろう。

ヒカリエ裏手の渋谷クロスタワー 尾崎豊の高校時代に通り道?

渋谷駅を挟んで反対側、ヒカリエ裏手の青山方面にある渋谷クロスタワーも、地上32階建ての高層ビルだ。竣工はなんと1975年、当時は東邦生命ビルという名前だった。1999年に東邦生命保険が経営破綻したことにより、ジャパンリアルエステイト投資法人が所有者権を引き継ぎ名称も変更された。不動産管理は三菱地所プロパティマネジメントが担っている。渋谷地区では初めての高さ100メートルを超える超高層ビルで、青山通りと六本木通りの合流点という立地もあり長くランドマークをつとめてきた。1992年に亡くなった歌手の尾崎豊が高校生時代に通り道にしていた逸話からテラスにレリーフが設置されているということからも、他のビルにはない歴史の深さを感じることができる。(ZUU online 編集部)

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