ネクシィーズグループ、スマホゲーム「神の手」に失望感

今回は「値下がり率上位10社」の中からネクシィーズグループ、ミツバ、日本板硝子の3銘柄を取り上げたい。

ネクシィーズグループは近藤太香巳社長が創業した「日本電機通信」をルーツとするIT企業。現在はLEDレンタル、電子雑誌発行の上場子会社ブランジスタなどがグループの中核事業となっている。

5月半ばにかけて、ブランジスタの新規事業である秋元康氏プロデュースのスマートフォンゲーム「神の手」を手掛かりに、ネクシィーズグループ株は急騰した。

5月27日には、「神の手」の事業戦略を公表。アイドルグループ「AKB48」の関連グッズなどが入手できるバーチャルクレーンゲームで利用者200万人、月間売り上げ100億円を想定していた。

しかし、6月中旬にサービスが始まると、景品の内容やアプリ自体の質を疑問視する声がインターネット上で増加した。ネクシィーズグループ株は失望感売りが膨らみがちな展開を強いられている。

ミツバ、円高背景に買い手控え

ミツバは群馬県桐生市に本社を置く自動車部品会社。パワーステアリング、ワイパーシステムといった電装部品を手掛ける。主な取引先はホンダ、日産自動車など。

円高と、軽自動車税引き上げの影響による販売低迷を背景に株価は冴えない展開を強いられている。しかし、予想連結PERが6倍台前半、PBRが0.7倍程度と、株価指標をみる限り売られ過ぎの印象も否めない。

株価が上昇に転じていくには、投資家を引きつける新たな支援材料が欲しいところだ。

日本板硝子、英国のEU離脱を手掛かりに連想売り

日本板硝子はガラス大手。2006年に英ガラス大手のピルキントンを買収し、欧州の売上高比率が高いことで知られる。

英国のEU離脱が明らかになった6月24日、日本板硝子の株価は前日比16円安の70円と急落した。下落率は18.6%で、欧州関連株の中で最も売られた。

ピルキントンは英国以外にも欧州各地にガラス窯を持ち、英国の売り上げ比率はそれほど高くない。しかし、英国のEU離脱という結果を受け、連想売りの格好の対象になった。円高による利益減少が懸念されている。(ZUU online 編集部)

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