Uber、Snapchatなどのユニコーンへ投資は絶好調

こうした逆風にもゆるがされることなく、いまだ勢いのあるユニコーンは、Uberに代表される配車サービス、PinterestやSnapchat、Slackといったソーシャルメディア系だ。

最強のユニコーンといわれるUberの時価総額は610億ドル(約6兆1488億円)。シリーズGでは56億ドル(約5640億3200万円)を調達。時価総額178億ドル(約1兆7942億円)のSnapchatも、19億ドル(約1915億2000万円)の資金調達に成功するなど、ユニコーンバブル崩壊疑惑を吹き飛ばす快進撃を続けている。

また6月下旬に上場したばかりのクラウド・コンピューティング会社、Twilioも、株価が26.30ドルから37.93ドル(約2649円から3820円)まで跳ねあがり、時価総額は24億ドル(約2419億2000万円)に達している。

こうした大ユニコーンに食われる形で、やがて小さなユニコーンは死に絶えてしまうのだろうか。

PitchBook Dataは、時価総額2億5000ドル(約201億6050万円)以上のユニコーンに危機が訪れるとすれば、2017年以降になると見込んでいる。多くのユニコーンがピーク時に資金をためこんでいるため、当分の間は大きな崩壊に移行しにくいというのが理由だ。

ダイヤモンドの原石とイミテーションをふるいにかけるという意味では、投資家がより好みする現状の方が理想的だろう。しかし「原石を見落としかねない」という懸念も生じる。一旦風向きが変わってしまった今、小さなユニコーンは見落とされないように、最善の努力をするほかない。(ZUU online 編集部)

【編集部のオススメ記事】
「信用経済」という新たな尺度 あなたの信用力はどれくらい?(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
会社で「食事」を手間なく、おいしく出す方法(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)