資格なしでも高収入を生みだすチャンスを

米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が実施した世論調査では、回答者の47%が所得不均衡に対する政府の取り組みを要請している。

利上げ直前までは順調に雇用率を伸ばしていた米国。しかし年末以降は急激に鈍化し、今年4月の雇用統計では前月から横ばいの5%にとどまった。5月に入って4.7%に改善されたものの、能力や技術をもった人材が増えているというわけではない。

2008年の金融危機以降、多くの企業が職業訓練や能力開発への投資削減に走り、求人応募者間での技術や資格の格差が広がっているという。

こうした現状の打開策として、JPモルガンは過去5年にわたり、個人向け銀行業務に携わる職業訓練プログラムを支援している。

今年は新たに2億ドル(約208億2400万円)を新入社員の教育に、3億2500万ドル(約338億3900万円)をキャリア重視型教育に投じる予定だ。

職業訓練への投資は過去5年間で40%の従業員を、より高収入なポジションへと押し上げることに成功している。バカロレアなどの資格を取得していなくても、高収入に得れるチャンスを可能な限り数多く創出できるという点で、非常に有益だ。

ダイモンCEOは「試練は耐えることがない」と認める一方で、「政府、企業、非営利セクターが力を合わせて問題に取り組むことで、ともに前進することが可能なはずだ」と、今後も意欲的に経済発展につながる前例を築いていく構えだ。(ZUU online 編集部)

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