予防には、生活習慣の見直しを

若年性認知症・アルツハイマー症は、本人も気付かず、発覚が遅れるケースが少なくありません。気になったら早期にチェックしてください。
予防するためには、生活習慣の見直しが最も大切であると専門家は指摘しています。日頃から神経・免疫・内分泌系のバランスをよくし、強化していくことで、リスクを少しでも軽減できるというわけです。

専門家が勧める5つの予防法

専門家が勧める予防法は次の5つが代表的なものです。

◎ 食習慣
1日に1回魚を食べる人は、発症率が下がるといいます。青魚のEPAとDHAが効果的で、抗酸化作用がある野菜や果物、カテキンを多く含む緑茶も効果があるという研究報告があります。

◎ 運動習慣
速めに歩くウォーキングやサイクリングなどの有酸素運動でリスクを軽減させることができます。

◎ 知的活動
読書や音楽鑑賞など、趣味を持つことなどで発症リスクを減らせるといわれています。

◎ 昼寝
1日30分程度の昼寝でもリスクを軽減するのに効果があるといわれています。

◎ 飲酒
飲み過ぎないことが基本です。一方、赤ワインなどに含まれるポリフェノールは抗酸化作用があるので、適度な飲酒はリスク軽減につながるといいます。

「アルツハイマー病かもしれない」と思っても、単なる物忘れだろうと軽く考えたり、「まだ若いから」と見逃したりするケースも少なくないようです。若年性アルツハイマー症の場合、とくに早く最初の異変に気づくことが大切ですが、自分で気づくことは難しいともいわれています。そのために、普段から家族や周囲の指摘を受け入れられるような関係性をつくっておくことも欠かせないといえるでしょう。

電子機器に頼りすぎで起こる「デジタル認知症」

また最近では認知症に似た症状をもつ「デジタル認知症」が若い人たちを中心に増えているといわれています。デジタル認知症では、スマートフォンなどの電子機器を使いすぎ、脳が頼り切った結果として、記憶力の低下、睡眠不足や不眠症が引き起こされていると関連性を指摘されています。こうした症状が進むと実際に認知症に発展すると指摘する医師もいるようです。

若年性認知症であれ、デジタル認知症であれ、予防のためには生活習慣を見直すだけでなく、家族や友人、同僚などとのコミュニケーションを大事にすることが自分自身を守ることにつながるといえそうです。 (提供: ヘルスグリッドオンライン

【オススメ記事 ヘルスグリッドオンライン】
プチダイエット&身体リセット! 半日ファスティング
上質な筋肉を手に入れるためのハイクオリティ・ストレッチ講座
生活習慣病を未然に防ぐ? 遺伝子検査のメリットとデメリット
海外から注目される日本のスーパーフード“伝統食品”7選
スタミナアップと疲労回復に効果的! 夏こそ「肉食」がおすすめ