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(写真=PIXTA)

人間の痩せたいという欲求には限界がなく、世の中には星の数ほどダイエット方法があふれています。ジムやサプリメント、エクサイズにウォーキング、食事制限…これまでさまざまなダイエットに挑戦し、けっこうなお金と時間を費やしてきた人も多いのではないでしょうか。

しかし、高いお金や時間をかけなくても毎日の食事を少し工夫するだけで太りにくい体をつくることは可能です。それが、最近注目されているのが「食べる順番」です。

太りにくい食べ方は「食物繊維から」

同じ献立を食べても、食べる順番によってダイエット効果に差があるのをご存じですか?空腹時にいきなりご飯や麺類など炭水化物を大量に摂取すると血糖値が一気に上昇し、すい臓からインスリンというホルモンが必要以上に分泌されてしまいます。インスリンが過剰に分泌されると血中の糖分を脂肪に変えて体内に貯め込むように働くため、脂肪が蓄積され、太りやすくなるのです。また、血糖値の上昇が激しいと、下がるのも急降下のため、食欲増長にもつながりやすくなります。糖質オフや低糖質ダイエットなどはこのメカニズムを踏まえたダイエット法なのです。

しかし、炭水化物を抜くなど、食事制限は大変。大事なのは血糖値の上昇を緩やかにすること。そこで食べる順番を工夫するのです。これなら誰にでも簡単。まず、消化吸収に時間のかかる「食物繊維」を最初に摂取します。サラダなど食物繊維が豊富に含まれた野菜から食べます。豆類、海藻、こんにゃく、きのこなどにも食物繊維は多く含まれています。これらはミネラルやビタミンも豊富なので美容にもベター。加えて食物繊維は噛みごたえがあり、少量でも満腹中枢が刺激されやすいのも最初に食べるのに適している点です。

タニタ食堂でおなじみの「タニタ」によると、食物繊維の摂取目安は1日に20g。野菜から摂る場合は約350gを摂る必要があります。1食あたりにすると、約120g(生野菜なら両手いっぱいくらい、加熱野菜なら片手程度)になります。青汁を一杯飲むのもいいです。

野菜、汁物→たんぱく質→炭水化物の順

サラダなどで食物繊維を取ったら、次に味噌汁などの汁物を食べます。水分はお腹にたまりますので、満腹感を感じやすくなる効果があります。次にたんぱく質。肉や魚など、食事のメインとなるものを食べます。そして、一番最後が炭水化物、ご飯や麺類などです。炭水化物を最初に食べないことが、この食べる順番の最大のポイントです。