数値の把握が導く「正しい糖質・炭水化物制限」への道しるべ

糖質はあらゆる食材に含まれています。完全に糖質を摂らない方法を選択した場合、他の栄養素も同時に摂れなくなることで、健康に関するさまざまなリスクも生まれてくるのです。

そこで「糖質制限」を正しくおこなうために知っておいていただきたい考え方が、「糖質を必要な分摂取しながら行うダイエット」です。

1日に摂取するエネルギーのうち、少なくとも50%は糖質から摂ることが推奨されています。例えばデスクワークが主で運動量が少ない方の場合だと、男性で332g・女性で219gが糖質量の目安です。

男性ですと、1日3食の中で普通サイズの茶碗1杯のご飯と通常のおかず、さらに少々の間食なら許容範囲内と言えます。女性は毎食茶碗1杯ご飯を食べてしまうと、間食を摂ることができません。

男女で多少差があるという印象ですが、筋肉量や基礎代謝量の違いもあるので仕方のないことです。女性はご飯をゆっくり噛んで満足感を得るようにして、ご飯の量は少し減らす努力をしたほうが良いかもしれません。

糖質・炭水化物制限のメリットと注意点は表裏一体

糖質・炭水化物の制限によるダイエットは、他のダイエット方法と比べても「比較的に食べることに制限が少ない」というメリットが特徴的です。

糖質の摂取量に気をつけておけば、タンパク質や脂質・お酒なども摂取することができます。面倒なカロリー計算もありません。

ただ、糖質制限そのものに対する長期的な臨床データ・安全性を担保する確実な科学的根拠などが、まだハッキリとしていない点に注目している専門家がいることも事実です。

カロリー制限でダイエットを行う方法や、今回のような糖質制限によるダイエットなどは、「偏りすぎずに栄養をバランスよく摂取する」「余分な栄養の摂りすぎに注意する」という、守るべき軸が共通しています。

日本人に合った正しい食事の内容や回数、消化吸収を助ける健康的な食べ方、偏り過ぎないバランスの取れた栄養など、食生活の基本を見つめ直すことが求められているということかもしれません。(提供: ヘルスグリッドオンライン

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