普段の食卓を「スタミナ料理」へとアレンジ!

日本人の食卓に欠かせない三大食肉といえば、牛肉、豚肉、そして鶏肉です。自分や家族の体調を守ろうと考えるのであれば、献立を決める際に「どの肉でどの部位にするか」まで考えるのもおすすめです。

肉の種類それぞれの特長を踏まえながら、スタミナ補給として役立つ調理法をご紹介しましょう。

● 牛肉
「牛肉」の腰からお尻にかけてのランプ・もも肉などは、赤身で鉄分などのミネラルとタンパク質を豊富に含んでいます。肉に含まれているヘム鉄は、野菜などに含まれる非ヘム鉄よりも吸収率がよいため、赤身がおすすめです。牛肉を食べるときには鉄分の吸収を助けるビタミンCを含む食品と組み合わせましょう。野菜や果物に含まれるビタミンCは熱に弱いのですが、ジャガイモに含まれるビタミンCはデンプンに守られているため熱に強く、組み合わせる食材としてはおすすめです。

● 豚肉
「豚肉」は、お肉の中でも特にビタミンB(ビタミンB1、B2など)を多く含むため、スタミナ補給には欠かせない食材です。ビタミンB1は糖質のエネルギー代謝を助ける働きがあります。特にもも肉や脂身の少ない肩ロースは、豚肉の中でもビタミンB1が多く含まれる部位のためおすすめです。しかしビタミンB1だけを摂取しすぎるのは逆効果になります。そのため、クエン酸を含む食品(梅、お酢、パイナップルなど)と組み合わせましょう。

● 鶏肉
「鶏肉」は特にむね肉やささみ・レバーなどにタンパク質を多く含み、カロリーが比較的に少ないのが特長です。近年、むね肉に含まれる「イミダペプチド(イミダゾールペプチド)」成分の疲労回復効果に注目が集まりました。調理法としてはスープがおすすめです。30分以上煮込むことでイミダペプチドがスープに抽出されます。

年齢を感じ出した時こそ「肉」がおすすめ

日本人の食生活はここ50年で大きく変化しています。1960年には1人あたりの年間肉(牛肉・豚肉・鶏肉)消費量がわずか3.5キログラムだったのが、2013年には30キログラムとなりました。とりわけ高齢者にとって肉食は重要なタンパク源となっており、高齢者の食肉消費も少しずつ増加しています。(農林水産省『食料需給表』より)

日本人が大事にしてきた伝統的な和食文化ですが、動物性たんぱく質を主とした新しい洋食文化をうまく取り入れることに、健康的に体力を保つことができる理想的な食生活の秘訣が隠されているのかもしれません。(提供: ヘルスグリッドオンライン

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