「アレルギー」と聞くと、どのような状態を思い浮かべますか。かゆみや発疹、じんましんなどを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、発熱やくしゃみ、咳などもアレルギー症状の一つです。花粉症やハウスダスト、犬や猫のアレルギーなども最近耳にすることが多くなりました。
そんな「現代病」ともいえるアレルギー症状を緩和させる方法を、食べ物から探ってみました。普段の食事に食材を取り入れるだけで症状が少しでも緩和されるなら、簡単に取り掛かることができるでしょう。
アレルギー症状の原因は、ヒトが持っている免疫機能
まずはアレルギーを発生させる原因を知っておきましょう。例えば、アレルギーを引き起こす原因の一つとして「ヒスタミン」という物質があげられます。
ヒスタミンは体内にアレルゲン物質が侵入した際に異物を排除しようと働いてくれる、私たちが持っている免疫機能です。ヒスタミンがアレルゲン物質を排出させようとした結果、かゆみやむくみ、痛みといった症状を引き起こし、アレルギー反応を起こす原因になってしまっています。
ヒスタミンは化学物質のため、実は食べ物自体に含まれていることもあるのです。代表的なものにパルメザンチーズがあります。パルメザンチーズのヒスタミン含有量はかなりのもので、多量摂取は避けることが望ましいといわれています。
また、身近な食品からは、チョコレートやコーヒー、ココアなどがあげられます。野菜や魚類にも含まれていて、ほうれん草やナス、サバ、サケ、マグロなども同様です。これらの食品はほかの食品よりも多くヒスタミンを含んでいるので、アレルギーに悩んでいる人はもちろん、花粉症の方はとくに花粉シーズンでの摂取は控えたほうが良いかもしれません。また、ヒスタミンは熱を通しても減りません。加熱しても影響はかわらないため注意が必要です。