「遺族を一生涯保障する高額保険」は庶民には手がでない?

それでは本当にすべての人にとって、生命保険は必要なのだろうか。最も重要なのは、家族が新たな生計を立てる手段を確立するまでの保障だ。

生命保険本来の役割は「一生涯の保障」ではなく、「生活に落ち着きを取り戻すまでの援助」であるとの意見も多い。

米国にも遺族年金制度が確立されているほか、就労が可能な環境、年齢であれば職場に復帰、あるいは就職先を見つけ、自ら生計を立てることが可能だろう。

そもそも保険会社が主張する「遺族の生活を一生涯保障する商品」は、掛け金も非常に高く、庶民にとっては大きな負担となる。

高い掛け金を支払えるぐらいに裕福な家庭であれば、保険金なしでも遺族の生活を支えられる程度の資産を、すでに所有しているのではないか、という説も妙に納得がいく。

消費者がお得感を重視する近年、こうした背景も保険離れを加速させているのかも知れない。

この調査では「無料でもらえるなら何を選ぶ」という、面白い三択問題も飛びだしている。「1年間無料の生命保険」選んだのは37%。「400ドル(約4万円)相当の週末旅行」は30%。「AppleWatch」は16%という結果。

保険離れが目立つとはいえ、まだまだ旅行やAppleWatchよりは重視されているということだ。(ZUU online 編集部)

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