マインドフルネスやぬり絵など、最近ではさまざまなストレス解消法が存在する。本記事では、脳科学の観点からストレスを解消する方法を紹介したい。キーワードは「セロトニン」。脳内に存在するストレス物質を除去する方法を、セロトニンの第一人者である有田秀穂先生にうかがった。
「ハッピーホルモン」がストレス解消に効く!
多くのビジネスマンから、「ストレスをなくす方法を知りたい」という声を聞きます。しかし、残念ながらストレスを「消す」ことはできません。ただ、ストレスをコントロールして、心のバランスを整えることならできます。その鍵となるのが、「セロトニン」という物質なのです。
セロトニンは別名、ハッピーホルモンとも呼ばれ、元気や幸福感をもたらします。しかし、これが欠乏すると、自律神経が乱れ、過度な興奮や集中力・意欲の欠如など、心のバランスを崩す原因となります。放っておけば、うつ病にもつながります。ストレスに負けないためには、セロトニンを上手にコントロールすることが欠かせないのです。
では、どうすればセロトニンを上手にコントロールできるのか。それにはまず、ストレスを感じたときに起こる、脳の反応から説明いたしましょう。