オフィチーネ・パネライ 平均で10%の値下げ実施

イタリアの高級腕時計ブランドのオフィチーネ・パネライも、円高を理由にすでに値下げを実施している。7月15日から価格改定をしており、平均すると約10%の引き下げとなっている。

オフィチーネ・パネライの創設は1860年。もともとイタリア海軍に精密機器を納めていたメーカーで、現在のパネライを代表するモデル「ラジオミール」は、イタリア海軍のために試作されたものが始まりである。ラジオミールとはラジウムベースの塗料のことで、水中でもよく見えることの必要性から同社によって開発されたもの。シンプルで視認性の高い文字盤は軍用時計としての要件を満たしてきた証であり、耐久性においても信頼の厚いブランドである。

ゼニス 最大15%の値下げを実施

ゼニスは2013年と2015年に為替変動や原材料の高騰を理由に10%前後の値上げを行ったが、2016年3月に一部モデルを値下げした。今回の値下げは2016年の新作を含む12アイテムが対象で、最大で15%の値下げ率となっている。

ゼニスの創業は1865年、スイスを代表する高級腕時計のブランドである。1960年代に自動巻きクロノグラフの技術革新をいち早く成功させたことで、世界をリードする存在に。「エル・プリメロ」といわれるクロノグラフムーブメントは、今現在もブランドの代名詞となっており、このムーブメントを文字盤の窓から見ることができるオープンデザインのものがよく知られている。ゼニスの時計には80の職種の技術者が関わり、時計ひとつができるまで9カ月かかるという。

国内企業にも値下げの動きがある

国内でも値下げを検討する企業が出てきている。低価格帯の家具を提供しているニトリホールディングスは、2015年には都心部への出店や中価格帯の商品を増強するなどして業績を伸ばしてきた。似鳥会長の会見によると、このまま円高が続けば仕入れ価格を抑えられることから、値下げに踏み切ることも視野にいれているという。

消費マインドが冷え込んでいる今、値下げを検討するブランドが今後も増えるのか注目したい。(ZUU online 編集部)

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