高いコストパフォーマンス
さて、大きな効果が得られるカウンセリングだが、投資額としてはかなり安い。カウンセリング料にはこれといった規定がないのだが、1回1万円前後が多いように思う。心身ともに落ち着いている状態であれば、月1~2回で十分。2年間継続すればかなりの変化が期待できる。
「1万円のカウンセリングを月2回、2年間継続」のケースで、月2万円、合計48万円の投資だ。資格取得を考えれば、半年や1年の講座でこれくらいはかかるだろう。
同じく、上限2万円で出来る投資に確定拠出年金がある。企業年金コンサルタントの坂井信夫氏(武南企業年金事務所代表)によると、2017年からサラリーマンでも加入出来るようになり、国民年金や企業年金の上乗せとして手軽に利用出来る制度だそうだ。基本的に加入後60歳になるまで継続して積み立てるものなので、40歳で加入する場合、60歳までの20年間で480万円の投資となる。
こうして比較すると、月額も安く、期間も数年で十分効果が期待できるカウンセリングは、コストパフォーマンスも優秀と言えるだろう。
カウンセラーの選び方 2つのポイント
十分な効果を得るために、どんなカウンセラーを選べば良いか。臨床経験や実績も重要だが、次の2点も判断基準として欲しい。
1つは見た目の印象である。 1回60分程度のセッションの間、カウンセラーと話さなければならないのだ。しかも、普段は他人に話さないような自己開示もすることも多い。そのため、安心して、気兼ねなく話せる相手かどうかは、実は大変重要なポイントである。表情や服装を含めて、パッと見で不快に感じたら、その人は避けるべきだ。でないと、投資に見合った効果が得られないだけでなく、カウンセリング自体がストレスになりかねない。
もう1点は話の分かりやすさだ。 というのも、心の問題は目に見えないためイメージがしづらい。そのため、自分にとって聞き取りやすい話し方や、分りやすい説明をしてくれるカウンセラーは、相性が良いと言える。試しに1度会ってみたり、可能ならメールや電話で問い合わせたりして、どんな相手か探るのも良いだろう。
カウンセリングは、早めに受けることで、メンタルケアだけでなくQOLの向上にも役立つことがお分かりいただけただろうか。心と体とお金に余裕のあるうちに、是非受けてみて欲しい。
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