最近はドヤ家電やオシャレ家電などの高性能かつスタイリッシュな家電が人気だ。
持っているだけで自慢できる家電ということで少々値段が高くてもつい買ってしまうドヤ家電。もしかすると、これを読んでいるあなたも手に入れたい最新家電があるかもしれない。
そこで、ここではドヤ家電の代表格をご紹介した後、家電購入の手助けとなる「家電量販店で使える株主優待」を実施している企業をお伝えしたい。使い方によって割引額も大きくなるので家電好きはぜひマークしておこう。
またあわせて最近の株主優待株の値動きに関する豆知識などもご紹介するので、ご自身の投資に役立ててほしい。
ドヤ家電の代表格は?
ドヤ家電とは、「もっているだけで自慢できる家電」のことである。日経MJが2016年上半期のヒット商品番付の発表で「ドヤ家電」というカテゴリーとしてクローズアップしたことがきっかけでこの名がついたと思われる。
1.バルミューダの家電(スタイリッシュな流行家電)
バルミューダの家電をご存知だろうか。テクノロジーとクリエイティブな会社が作る最先端の家電なのだそう。トースターやポット、扇風機や加湿器など製品ジャンルはそれほど多くはないがスタイリッシュな見た目と性能の高さがウリなようだ。
2.シャープの蚊取り空気清浄機プラズマクラスター搭載(ついに緑のうずまきとお別れ)
薬剤を使わずに蚊取りをしてくれるプラズマクラスター空気清浄器。蚊の行動と空気の流れを利用することで蚊をとる技術は世界初なのだそうだ。これで懐かしの緑のうずまきともお別れとなりそうだ。
3.デロンギのコーヒーメーカー(コーヒー飲みながらのドヤ顔)
おしゃれなコーヒーメーカーとして多くのコーヒーフリークの心をとらえている。本格派のコーヒーを自宅で楽しむことができる。全自動エスプレッソマシーンが人気で高い物だと20万円以上するものもある。おしゃれな見た目に魅せられておもわず所有する人が続出。
ドヤ家電をお得にゲットするための株主優待8選
おしゃれで人気のあるドヤ家電は少々値が張るものが多い。最新の機器や付加価値の高いものはなかなか商品の値段も下がらないので買うのに躊躇する人も多いかもしれない。
そこでドヤ家電を購入する手助けをしてくれそうな株主優待銘柄を8銘柄ご紹介する。家電優待は「〜円ごとに1枚利用可能」というように制限が付いているものが多いが、家電は購入金額が大きなものが多いので使い勝手は良いはずである。
ドヤ家電に限らず家電を安く買うためのお得な方法として活用してほしい。
※株価や利回りは2017年10月27日終値を基準とする。利回りは最低単位でもらえる優待金額を基準に算定。
1.ヤマダ電機 <9831>
【優待内容】
株主優待券500円(1000円ごとに1枚利用可能)
3月末
100株以上 2枚
500株以上 4枚
1,000株以上 10枚
10,000株 以上 50枚
(100株以上で1年以上保有は3枚追加、2年以上保有で4枚追加)
9月末
100株以上 4枚
500株以上 6枚
1,000株以上 10枚
10,000株以上 50枚
(100株以上で1年以上保有は1枚追加)
【権利確定月】3月末・9月末
【優待利回り】4.92%
【必要投資金額】60900円(100株単位)
2.コジマ <7513>
【優待内容】
株主優待券500円(2000円ごとに1枚利用可能)
100株以上 2枚
500株以上 6枚
1000株以上 10枚
3000株以上 30枚
5000株以上 40枚
【権利確定月】8月末
【優待利回り】2.61%
【必要投資金額】38300円(100株単位)
3.ビックカメラ <3048>
【優待内容】
買い物優待券1000円
2月末
100株以上2枚
500株以上3枚
1000株以上5枚
10000株以上25枚
8月末
100株以上1枚
500株以上2枚
1000株以上5枚
10000株以上25枚
(8月のみ100株以上で1年以上保有は1枚追加、2年以上保有で2枚追加)
【権利確定月】2月末・8月末
【優待利回り】2.14%
【必要投資金額】139800円(100株単位)
4.上新電機 <8173>
【優待内容】
買い物優待券200円(2000円ごとに1枚利用可能)
3月末
100株以上10枚
500株以上55枚(2年以上で30枚追加)
2500株以上110枚(2年以上で60枚追加)
5000株以上165枚(2年以上で90枚追加)
9月末
100株以上25枚
【権利確定月】3月末・9月末
【優待利回り】1.77%
【必要投資金額】394000円(100株単位)
5.BS11 <9414>
【優待内容】
ビックカメラ商品券1000円
2月末
100株以上で1枚
8月末
100株以上で1枚(1年以上保有で1枚追加)
【権利確定月】2月末・8月末
【優待利回り】1.55%
【必要投資金額】128400円(100株単位)
6.ノジマ <7419>
【優待内容】
3月末・9月末
100株以上 10%優待割引を5枚 株主来店500ポイントを2枚
200株以上 10%優待割引を10枚 株主来店500ポイントを4枚
500株以上 10%優待割引を25枚 株主来店500ポイントを6枚 店頭サービス優待券3000円を1枚
1000株以上 10%優待割引を50枚 株主来店500ポイントを12枚 店頭サービス優待券3000円を2枚
加えて9月末、1000株以上株主のみ自社商品3000円相当を進呈
【権利確定月】3月末・9月末
【優待利回り】割引率のため算定不可
【必要投資金額】257600円(100株単位)
7.ケーズデンキ <8282>
【優待内容】
株主優待券1000円
100株以上 1枚
500株以上 3枚
1000株以上 5枚
3000株以上 10枚
6000株以上 20枚
10000株以上 30枚
(1回の利用で10枚まで利用可能)
【権利確定月】3月末
【優待利回り】0.38%
【必要投資金額】257900円(100株単位)
8.エディオン <2730>
【優待内容】
買い物割引券500円(2000円ごとに1枚利用可能)
100株以上6枚
500株以上20枚
1000株以上30枚
2000株以上40枚
5000株以上 50枚
10000株以上 100枚
(1回利用で最大100枚まで利用可能)
【権利確定月】3月末
【優待利回り】2.66%
【必要投資金額】112700円(100株単位)
豆知識!大型な企業は権利落が小さいことも
株主優待銘柄には権利取得通過後にお決まりの株価下落があるという難点がある。
もちろん配当や優待分の利益が投資家の手元に残るのだから権利落は仕方ない気もするが、それでもできれば権利落が小さい投資家にとって痛手の少ない企業を選びたい。
そこで大型の企業を選ぶという選択肢がある。
大型の企業(時価総額の大きな企業)は資金を豊富に持つ投資家が取引参加していることが多く常に大量の買い注文が入っている。そのため優待による権利落分の売り注文を軽々と吸収してしまうことがあるのだ。
迷ったら大型の企業を選ぶことも選択肢としてはアリだと覚えておこう(実際、2017年9月のヤマダ電機の優待権利落ちはほとんどなかった)ご紹介した優待を参考にぜひ優待投資を楽しんでいただけたら幸いだ。
谷山歩(たにやま あゆみ)
早稲田大学を卒業後、証券会社において証券ディーリング業務を経験。2級ファイナンシャルプランナー。ヤフーファイナンスの「投資の達人」においてコラムニストとしても活動。2015年には年間で「ベストパフォーマー賞」「勝率賞」において同時受賞。ネットマネーや日経マネーと言った経済雑誌での執筆活動も行う。個人ブログ「
インカムライフ.com
」を運営。