結婚・出産・子供の独立・定年などライフイベントごとに生命保険に加入や見直しをする人が多いだろう。

しかし、保険は難しいし、よくわからないから保険屋さんの言うとおりに入っておこうと思っている人も多いのではないだろうか。今回はライフイベントごとの生命保険の賢い選び方を解説していこうと思う。

目次

  1. 保険の選び方の基本は?
  2. ライフステージで変わる入るべき保険
  3. 結婚後
  4. 定年後
  5. 定期保険と終身保険のどちらがいい?
  6. 家計の状況も考えよう

保険の選び方の基本は?

保険選びの基本は、必要な保障を必要な期間、必要な金額をいくらの保険料でいつまでに支払い終えるのかという事だ。

これは保険を選ぶ基本であり、自分にとって何が必要なのかを理解する事からスタートするのである。また、掛け捨ての安い保険が良いのか、将来少しでも戻ってくる方が良いのかも、保険選びでは大切な要素になってくる。ライフステージにより、使えるお金も変わってくる事から、保険貧乏になる事だけは避けておきたいところである。

ライフステージで変わる入るべき保険

それでは、ライフステージより必要な保険をまとめていきたいと思う。まず、独身の場合、「医療保険」、「がん保険」、「個人年金」は検討してみるといいだろう。保険の考え方は、万が一の時に備える物であるというのが基本なので、独身の場合は死んだときに残された家族等に残すものが無いので、病気をした時の保障と個人年金などの将来に備えた保険を準備しておけば問題ないのである。要は自分の為に掛ける保険さえあれば良いのである。

また、女性の場合は医療保険に加入する事をお勧めする。

理由は、女性の場合は女性特有の病気や将来出産する場合に帝王切開をする可能性がある為、医療保険に加入しても無駄になる可能性が少なく、出産後などは加入できなくなるリスクもあるからだ。

結婚後

結婚し子供が生まれたら本格的に生命保険を考えなければならなくなるので、「収入保障などの死亡保険」、「学資保険」、「子供の医療保険」は、男女問わずに加入を検討することをお勧めする。

収入保障保険は男性の場合は、家計の主な収入源になりうる可能性が高いので、万が一の時に残された家族の生活が安定するまでの責任を果たさないといけないので、加入をする事をお勧めする。

女性の場合も収入保障保険が必要な理由は、家事や子育てをしている方が亡くなってしまったら、残された家族は仕事・家事・子育てと手が回らなくなる可能性が高く、ベビーシッターなどを雇わないといけなくなる可能性がある為に、収入保障保険の様なもので、子供が独立する年齢ぐらいまでは、月々保険金が受け取れるようにしておくという考え方である。

定年後

定年後などは収入の減少が考えられることから、なるべく定年までに保険料の支払いを終わらせておきことが必要だが、この年齢以降に必要になるのは、「医療保険」「がん保険」であり、その次に死亡保険であり、自分の葬儀代を作っておく必要があるのである。

また定年後に新たに医療保険などに加入する際は、保険料の支払いは終身払いにする事で、月々の保険料の負担は軽くなるという事は覚えておいてほしい。

大きく分けると、このくらいであるが、細かくライフステージを分けるともっと細かく見直す必要は出てくる。

定期保険と終身保険のどちらがいい?

生命保険には定期保険と終身保険があり、どちらが良いかは一概に言う事は出来ない。これは、用途により向き不向きがある為である。

先ほども書いた収入保障保険のような死亡保険は定期保険であり、子供が独立するまでの期間中に大きな保障を安く準備するという目的であるなら定期保険で良いのだ。

しかし、医療保険・がん保険などの自分のために加入するような保険で、高齢になればなるほど必要になってくるような保険は、終身保険にするのが良いのだ。

また貯蓄を目的にするのであれば、死亡保険を終身保険で準備し保険料の支払いは有期型にしておき、解約返戻金が多くなる商品を選ぶという方法もあるのだ。このように、一概に定期保険と終身保険のどちらが良いという事は出来ないのである。

家計の状況も考えよう

生命保険が本当に必要なのは、出産後の子育て期間である。この時期は、家・自動車などのローンの支払時期などと重なる為、保険の加入も必要ですが保険に掛ける金額も考えないといけなくなる。

この事からも無駄な保険に加入する必要が無く、必要な保険だけを準備するように心がけよう。自分たちを守るために加入する生命保険の保険料で家計を圧迫しないようにしよう。

生命保険は、ライフステージによって必要になる保障が変わる為に、一度加入したら安心と言う訳ではない。結婚・出産などの大きなライフイベント時には保険の見直しをする事により、無駄な保険を無くし、合理的な保険にしておかなければならない。

保険選びとは、「どれくらいの保障をいつまで必要かそしてその保険料をいつまで支払うのか」を単純に考えれば、難しくないのである。その事を理解して、必要な保険を賢く選んでほしい。

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