この上司&部下の組み合わせに注意!
さて、上司と部下が同じタイプの場合は、お互いのことが理解しやすいためスムーズにいきますが、必ずしも同じタイプの組み合わせになるとは限りません。自分とは異なるタイプの部下に対し、相手に合った任せ方をする必要があります。
最もトラブルが起きやすいのは、「結果重視タイプ」の上司と「人柄重視タイプ」の部下。結果重視タイプの上司は、とかく期限にうるさいので、質を重んじる人柄重視タイプの部下と対立しがち。部下とのプロセスの共有を重視し、結果が伴わなくても努力を認めてあげましょう。
一方、「人柄重視タイプ」の上司が注意したいのは、自分の裁量で仕事を進めたい「直感重視タイプ」の部下の扱いです。「人柄重視タイプ」はクオリティを気にするあまり、細かな指示を出しがちですが、部下を束縛せずに具体的なやり方は任せてしまいましょう。
「直感重視タイプ」の上司と「結果重視タイプ」の部下の組み合わせも要注意です。結果重視タイプは与えられた仕事を効率よくこなしていくため、上司の場当たり的な指示に対して反感を覚えるからです。
以上のコミュニケーション法を参考に、部下にさまざまな仕事を任せ、より大きな仕事を手がけてはいかがでしょうか。
真藤昌瑳煕(しんどう まさひろ)経営コンサルタント
1967年、栃木県宇都宮市生まれ。東京大学工学部卒業後、㈱リクルートに入社。その後、経営コンサルタント会社を経て、26歳で独立。専門分野は採用・研修と、社内コミュニケーション改善を含む経営再建コンサルティング。著書に、『任せきりでも10億円! 週休5日社長の任せる力』(すばる舎)がある。(取材・構成:前田はるみ)『
The 21 online
』2016年10月号より)
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