アルテック、ロボット関連銘柄として人気化

東証1部の「11月の値上がり率」上位10社から、今回はアルテック、アイロムグループ、ヤマシンフィルタを取りあげたい。

アルテックは印刷包装などの産業機械を扱う専門商社。2016年11月期は、ペットボトルに成形するための容器「プリフォーム」をはじめ業績は苦戦している。

そうした中、アルテックは米フェッチ・ロボティクス社の「認定システムインテグレーター」として物流支援ロボットの国内販売を開始すると発表。これを受けてロボット関連銘柄として人気化し、株価が上昇した。

目先筋と見られる買いと換金売りが交錯し、商いも活況を呈した。12月に入ると信用取引に関する臨時措置が解除されたこともあり、株価は再び上昇している。

アイロムグループ、「やせる細胞」が話題に

アイロムグループは医療機関向け治験支援を行う医療関連サービス会社である。

11月17日、アイロムグループは「子会社IDファーマが多能性幹細胞から褐色脂肪細胞を製造する技術について日本および米国において特許査定を受けた」と発表した。これは一部で「やせる細胞」とも呼ばれ、肥満などの治療薬の開発につながることが期待されている。国立研究開発法人国立国際医療研究センターとIDファーマの共同開発の成果で、日本経済新聞の報道を受けて買いが先行した。

同25日には「iPS細胞作製キット」の発売を発表したことも好感されて一段高となった。ただ、急ピッチでの株価上昇に対しては警戒感も広がり、月末にかけては利益確定売りに押される展開となった。

ヤマシンフィルタ、米国の建機需要増への期待で上昇

ヤマシンフィルタは横浜市に本社を置く機械メーカー。建設機械の油圧システムを動かすのに必要な部品である油圧フィルターで世界首位のシェアを持つ。

トランプ米次期大統領の政策に対する期待を受けて株価が上昇している。トランプ氏が公共投資を増やすことで建設機械の需要が高まり、建機用の部品で高いシェアを持つヤマシンフィルタの業績も向上する、との見立てがあるようだ。(ZUU online 編集部)

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