何故、CYBERDYNEは注目されているのか?

CYBERDYNE社は創業当初から期待を集めていました。というのも、日本は少子高齢化が年々進んでおり、その高齢化社会に対して動作補助ロボットを開発するというのは、かなりの成長が見込めると考えられたからです。実際に今の主力商品のロボットスーツHALが開発されて更に期待は高まりました。しかし、期待が膨らむと同時に、実用化は進むのか、という懸念がありました。

しかし、去年の八月に欧州で医療機器の認定を受けたことで一気に成長の期待がふくらみ、今年に入っても順調に売上を伸ばしています。更に先月、政府がロボット産業を重要な産業と位置づけしたことから、一層期待は高まっています。このようにCYBERDYNE社を取り巻く事業環境は現在、好材料が多く揃っていることから投資家から高い注目を集めています。


CYBERDYNEの株価の展望

CYBERDYNEは創業以来、純損失を毎年計上しています。今年も上場時はブレークイーブン、つまり利益も損失出ない、という見通しでしたが、5月15日の決算では、今年も純損失を計上する見通しに修正されました。毎年、多額の損失を計上する企業の株価が急騰している、というのは不思議に思えますが、ベンチャーでは利益を計上するのが難しいため、このような値動きが良く見られます。

では、投資家はCYBERDYNE社の何に注目して投資を行っているのでしょうか。それは売上高成長率です。ベンチャーなど多額の研究開発費用や設備投資が必要だと、利益は計上しずらいため、成長フェーズでは売上高成長率と利益成長率はしばしばトレードオフになってしまいます。従って、成長フェーズのベンチャーは売上高成長率が注目されるのです。CYBERDYNEの売上高成長率を見てみると、去年比60%増となっており、非常に高いことが分かります。また、今後の見通しも見ても平均100%増かなりの成長率です。

しかし、ベンチャー企業の見通しは実績が上下に大きく振れることが大きいため、①見通しが高い成長率になっていることに加え、②売上高成長率の高さを裏付ける材料が出ると急騰します。また逆に当初の売上高に届くのが難しい、という場合は急落します。CYBERDYNE社も同様で、上場時に公表した売上高成長率は当初、去年比で三倍〜四倍としており、これに反応して株価は急上昇しました。しかし、五月中旬の決算説明会で売上がせいぜい二倍と発表されたため、株価は急落しました。その後、欧州での売上が好調なこと、川崎市との提携など好材料が多くでてきたことから株価はまた急騰しています。

このように成長中のベンチャーの株価は材料一つで乱高下してしまいます。今後は売上高がどれくらい成長するかが鍵になってきますが、現状では着実に提携先を増やし、レンタル・リース先の拡大が進んでいるため、売上高の成長は期待出来ます。そのため、CYBERDYNE社は成長フェーズのベンチャー企業の中で、有望な銘柄であると言えます。

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