減益決算でも株価は堅調
ところで、2016年10月31日に発表したトリドールの2017年3月期の中間決算(4〜9月)の売上は5%増の502億円ながら、本業の利益を示す営業利益は2%減の44億円と減益だった。人件費が増加し、原価率も上がっている。
ただ、「丸亀製麺」セグメント自体は売上3%増の430億円、同じく利益も5%増の67億円となっている。積極拡大中の海外事業も黒字化しているため、減益決算でも株式市場で大きく売られることはなかった。それだけ投資家の期待が高いということなのだろう。
「世界へ羽ばたく」トリドール?
外国人も「うどん」は大好きだ。丸亀製麺ワイキキ店は連日オープン前から行列をなしている。国内外で1000店近い店舗の中で、丸亀製麺でもっとも売上が多いのがワイキキ店なのだ。
ワイキキ店の利用客で、日本人はせいぜい1〜2割で外国人に圧倒的な評価を得ている。さらに丸亀製麺売上ベスト5店に台湾店も2店入っており、海外での人気の高さがうかがえよう。
今期は国内35店を出店する予定に対し、海外ではアジアを中心に104店を出店する見込みで海外の出店攻勢が続く。中期経営計画では、丸亀製麺以外の全業態も合わせた店舗数で、2025年に6000店舗、うち海外で4000店舗を目指している。2025年の売上高は5000億円に達し、世界の外食企業のトップ10入りを目指すというものだ。
昨年12月27日には、英国で展開する人気ラーメン店「昇龍」のSHORYUホールディングスに出資し、持ち分法適用会社とすることも発表した。日本発の「うどん」と「ラーメン」という大きな翼で、さらなる飛躍を目指すトリドールに期待したい。(ZUU online 編集部)
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