資産運用と聞くと「自分には関係ないこと」と考える人もいるかもしれませんが、社会人になるとほぼ全員が知らず知らずのうちに資産運用を行っています。毎月給料を受け取っている銀行預金は、資産運用の一つといえます。
最も低リスク低リターンの部類に入る資産運用方法で、銀行に預金することによって、無意識のうちに選択していることになります。しかし、本当にその資産運用が自分に最適なものなのでしょうか?
資産運用の種類と特徴
世の中には、たくさんの資産運用方法が存在しています。資産をもとにリターンが望めるのならば、それは資産運用と呼ぶに値します。個人向け国債、外貨預金、株式、FXなどが挙げられますが、運用を考えた際には大きく2つの種類に区分して検討するといいでしょう。それは、流動性の高い商品と低い商品です。
流動性とは、その金融商品がいつでも売買できる自由度を指しており、高ければ比較的いつでも、低ければ売買に時間がかかることになります。例えば、株式は流動性の高い部類で、不動産などは引き出すまでにリードタイムがありますので、流動性の低い部類に入ります。
資産運用のリスク
投資家にとってのリスクとは、資産を減らしたり、失ったりする可能性を指します。元本割れも、投資商品の大半が持つリスクの一つです。資産運用を行ったからといって、必ず増えるという保証は当然ありません。たとえ銀行預金のような超低リスク低リターンの運用でも、銀行が倒産してしまえば補償額を超えた分は戻ってこないのです。
投資を行う際には、このリスクの実態を明確に認識しなければなりません。リスクは投資方法や金融商品などに依存している場合が多いため、知識を身に付ける必要があります。しかし、リスクが大きいほどリターンも比例して大きくなる場合が多いのも事実です。資産を運用してしっかり増やしたいのであれば、努力と見極め、そして思い切りも大切なのです。
初心者向けの資産運用
初心者が資産運用を始める場合のポイントは、1種類の商品に大きな額を投資しないようにすることです。一つの運用にすべてを賭けて失敗してしまうと、ダメージは大きくなります。まずは小口の株や債券など、小額から始められるものに挑戦してみてはいかがでしょうか。仮に失っても、生活に支障をきたさない額で投資をスタートし、自分の金融ポートフォリオを完成させることから始めます。
ポートフォリオというのは、資産運用をするうえで非常に便利な概念です。どの金融商品にどのくらい投資をするか、配分を設定してその比率を維持し運用することを基本ポートフォリオと呼びます。分散投資によってリスクをコントロールすることで、安定した資産運用を目指せるようになります。
上級者向けの資産運用
資産運用の上級者であれば、一点張りを極めることも一つの方法と言えます。理由は投資効率の違いです。分散投資を行うということはリスクを軽減する代わりに、リターンもある程度抑えられてしまいます。その点、一点張りは投資効率を最も重視して最短距離で資産を増やす方法ですので、ハイリスクである反面ハイリターンが望めます。
リスクを理解した上で大きな利益を上げたいと考える場合には、まとまった額の株式投資などを選択肢に入れるといいでしょう。また多様性・利便性を追求した先物投資やオプション取引など、デリバティブも注目されています。
ただし、勉強などの準備をしないでハイリスクの投資をすることは、おすすめしません。まずは投資感覚をつかむためにも、少額から徐々に慣れていくのがいいでしょう。
資産運用の注意点
ローリスク・ハイリターンなどという、おいしい話はそうそうありません。リスクを軽視することは、資産運用を行う上で大変危険です。
資産運用をする際には、自分の知識や経験がどれくらいであるかをきちんと自覚することが大切です。理解度や経験がどの程度かを客観的に判断できないと、大きなリスクを背負ってしまうことになりかねません。大事な資産を活用するわけですから、慎重に決断を下すようにしましょう。
焦らず勉強して計画を練り、成功に近づく努力を惜しまないことが重要です。 (提供: 不動産投資セミナー )
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