「有田焼」は世界中にその愛好者がいる日本を代表する磁器です。創業1804年という有田焼窯元『弥左ヱ衛門』では、七代目・松本弥左ヱ衛門氏が作陶を行い、見事な磁器を生み出しています。それは伝統にのっとり、しかも現代のライフスタイルにもはまる逸品ばかりです。これは『ARITA PORCELAIN LAB』という新しい試みの中から生まれた、現代有田焼の代表作といえるもの。
このような現代にマッチする有田焼はどのような工夫の下に生まれたのでしょうか?七代目・松本弥左ヱ衛門氏はその作陶について次のように語っていらっしゃいます。
――『ARITA PORCELAIN LAB』の誕生にはどのような経緯があったのでしょうか?
松本弥左ヱ衛門氏 『ARITA PORCELAIN LAB』は200年続く当窯の熟練職人による伝統技術を使った美しい有田焼を、次の世代につなげたいという思いから作り出しました。現代の感性やライフスタイルに合う新しいスタイルの有田焼です。
――有田焼の特徴とはどのようなものでしょうか。
松本弥左ヱ衛門氏 人が有田焼をなぜ有田焼と認知するのかといえば、それは形状やその白磁の色ではなく、その描かれている絵柄を見て有田焼と認識していると思います。有田焼の絵柄は「柿右衛門様式」「鍋島藩窯様式」「古伊万里様式」の三様式というデザインパターンが確率されており、そのオリジナル性故にブランド化され、400年続いてきたと私は考えています。
↑「柿右衛門様式」の有田焼。
↑「鍋島藩窯様式」の有田焼。
↑「古伊万里様式」の有田焼。
江戸時代の日本家屋で、ロウソクの明かりで見る有田焼は、その外観に合い、当時の流行の最先端でラグジュアリーなとてもオシャレなものであったろうと想像します。
――なるほど。江戸時代からオシャレなものであったわけですね。
松本弥左ヱ衛門氏 そこで考えたのは、400年生き延びてきた絵柄であるということは、恐らくその絵柄自体はオリジナル性とデザイン性が高い絵柄であるはずです。今の住環境に合う質感と、色の使い方をすれば、とてもラグジュアリーでモダンな有田焼ができるはずだと考えました。
そこでまずベースの白磁を変えようと思い、薄い釉薬を刷毛で塗ることによって、粉雪のような質感の白磁を作り出しました。そして、日本の四季をイメージし、何度も何度も実験を重ね今までの陶磁器ではなかった色を開発しました。そして釉薬と色を遣い、絵柄自体は伝統の有田焼の絵柄をそのまま使い完成したのが『ARITA PORCELAIN LAB』なのです。
――反響はいかがでしたか?
松本弥左ヱ衛門氏 その考えは当たり、今では日本を代表する百貨店『伊勢丹新宿店』『阪急うめだ本店』の食器売り場でトップクラスの売上を誇る人気ブランドに成長しました。今後は、『ARITA PORCELAIN LAB』を世界ブランドに成長されることが目標です。
――ありがとうございました。
このような普段使いも可能な美しい有田焼は贈り物にも最適です。大事な人に手に取ってもらいたいと思うようなこれらの磁器は、きっと世界中の人々の心に響くことでしょう。機会があればぜひあなたも実物を見てみてください。その風格に打たれること請け合いです。
■お問い合わせ
『ARITA PORCELAIN LAB』公式サイト
http://aritaporcelainlab.com/
写真提供:ARITA PORCELAIN LAB/松本弥左ヱ衛門
(提供: プレミアムジャパン )
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