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(写真=Anson0618/Shutterstock.com)

仕事に慣れてくると、ライフスタイルに合わせて引っ越しをしたいと思うときが出てくるのではないでしょうか。これには住環境や通勤アクセスなど、さまざまな要因が絡み合ってきます。

新入社員にとって最適な引っ越しの時期はいつなのでしょうか。

新入社員が最初に住んでいるところは?どのタイミングで引っ越す?

新入社員の就職当初の住居はさまざまです。新生活にあわせて新しい場所に住む、就職した会社が用意した社宅に住む、あるいは実家や大学生活で暮らしていた場所にそのまま住み続けるなどがあるでしょう。

いずれにしても、重要となってくるのは社会人として働き始めたときにもらえる給与ではないでしょうか。なるべく家賃をおさえるために社宅や実家に住む、思い切って新しく家を借りて住むなど、人それぞれでしょう。また、配属先によっては転勤がある場合もあるので、そのような事情を鑑みて決めることもありそうです。

では新入社員はどのようなときに引っ越しを考えるのでしょうか。

入社してからある程度の期間が過ぎると、自分のライフスタイルができあがってきます。それに合わせて体力的により楽な場所に住むために会社の近くを選ぶ、通勤しやすい駅の近くを選ぶ、もっと快適に過ごせる部屋を選ぶなどがあるのではないでしょうか。また、会社からの通勤手当や住宅手当、あるいは社宅・社員寮によっても変わってくるでしょう。

引っ越すための費用はどのくらい?

新入社員が引っ越しを考えた場合、どのくらいの費用が必要でしょうか。コスト面からは以下のものがあります。

・敷金や礼金
・引っ越し代金
・現在住んでいる場所の修繕費など

新しく物件を借りる場合、敷金や礼金を支払う必要があります。これは個々の物件によって異なります。敷金は返還されることもありますが、住んでいくうえで汚してしまったり壊してしまったりした箇所の修繕費に充てられるため、ほとんど返金されないと考えたほうがいいでしょう。むしろ場合によっては想定以上の修繕費を請求される可能性も考えられます。しかし、社宅・社員寮に入る場合この敷金・礼金はかからない場合が多いので、この点でもコストをおさえることができます。

侮れないのが引っ越し代金です。自分でトラックを借りて引っ越すという格安な方法もありますが、家具など大きなものがあると自分1人で引っ越しをするのは大変です。引っ越し業者と契約する場合がほとんどですが、単身でも数万円単位のコストが必要になります。例えば、単身引っ越しサービスで有名な業者にクロネコヤマトがありますが、単身引っ越しサービスの場合、関東エリア同一市区内で1万2,000円からとなっています。これは平日などを利用した場合の割引料金となっています。距離が長くなったり、荷物が多くなったりする場合は料金が高くなることが予想されます。また、一般的に、引っ越しの需要が多い3月や4月は、通常の引っ越し代金の倍はかかるといわれています。

家賃相場はどれくらいになるのでしょうか。総務省統計局『小売物価統計調査(動向編)(2016年12月)』によると、東京都区部で1坪あたりの平均家賃が1ヵ月に8,596円となっており、25平方メートルのワンルームと想定すると約6万5,000円になります。これに対して、地方都市である仙台市は1坪あたり4,575円で25平方メートルだと約3万5,000円となります。

このように、都心と地方では差があることが分かります。このほかにも駅から近いなどのアクセス状況や部屋の広さなどの住環境によっても家賃は異なってきます。

これらの引っ越し事情を考えると、社宅や社員寮といった福利厚生の活用は、新入社員にとって金銭面で大きなメリットとなります。また、通勤時間などの生活環境が改善されれば、結果的に社員定着などにもつながりやすく、会社にとってもメリットとなります。

新入社員がよりよい選択をできるように

住環境や通勤は、日々の生活のなかで切り離すことができません。環境によってはストレスを感じてしまうこともあるでしょう。会社が、社宅や社員寮、あるいは住宅手当といった福利厚生を用意してあるのであれば、新入社員にきちんと案内をしてあげることで、社員定着や社員満足度の改善につなげることができるでしょう。(提供: フクリ!

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