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(写真=Gajus/Shutterstock.com)

「所有している遊休の土地を有効活用して収入を得たい」と思っていても、どのようにしたらいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。

今回は、そうした方のために土地活用のメリットとデメリットを比較して検証していきます。

土地活用の種類

土地活用には、さまざまな種類があります。具体的にみていきましょう。

● 駐車場経営
駐車場経営は、土地を駐車場用に整地し、駐車場として貸し出すものです。月極駐車場や時間単位のコインパーキングなどがあります。

駐車場経営のメリットは、初期費用があまりかからないこと、月極駐車場では契約が安定すると定期的な収入が見込めること、駐車場経営から他の土地活用へ変更する際に、簡単に移行ができることです。デメリットは、都市部以外では駐車場料金がそれほど高額でないため多くのリターンが期待できないこと、税金の優遇措置はないこと、コインパーキングや立体式駐車場は設備費用や維持費がかかることです。

● 土地の賃貸借
土地をそのまま貸し出します。メリットは、特に投資費用はかからないことです。しかし、アパート経営など他の土地活用をしようと考えても、貸し出しの期間は何もすることができません。土地そのものの賃貸借契約であるため、借地代金は定期収入となるもののリターンは少ないのがデメリットといえます。

● アパート・マンション経営
土地にアパートやマンションを建て、部屋を貸し出します。メリットは、定期的な収入が得られる、税法上の優遇が受けられるなどが挙げられます。しかし、借り手がつかないと収入が得られません。空室リスクがある、初期投資費用がかさむ、アパート・マション経営から別の土地活用をしたい場合は変更するのが難しいなどのデメリットもあります。

● 等価交換
土地の所有権を不動産会社などの買い主に譲渡する代わりに、その土地に建てられた建物の一部などの所有権を得るという、土地と土地および建物の一部を等価で交換することを等価交換といいます。交換という形なので現金を手にすることはできませんが、所有権を得た建物については資産運用をすることができます。この場合、自分で建物を建てる必要がないというのがメリットといえるでしょう。しかし、その土地の所有権を失う、減価償却ができないなどのデメリットもあります。

● 土地の売却
土地を売ることで所有権を失う代わりに、現金が手に入ります。メリットは、大きな現金収入が見込めること、土地を管理する必要や税金を支払う必要がなくなること、相続でもめることを回避することなどが挙げられます。しかし、売却によって得た金額には税金の支払いが発生するなどのデメリットもあります。

ライフスタイルにあわせた土地活用

土地をどのように有効活用していくのが最適かは、所有者のライフスタイルによるところが大きいといえます。たとえば、現在住んでいる場所から遠く離れた場所に土地を所有している場合、自分で土地を管理することは難しいでしょう。そのような土地の場合、売却すると管理から解放されるため、所有者にとって売却は一つの選択肢となります。

近年は、民泊など、これまでと異なる活用方法もあり、アパート・マンション経営は注目を集めています。アパート・マンション経営も管理の手間がかかりますが、管理費は外注費を支払って専門の管理会社に依頼することも可能です。

土地を持っていると、固定資産税などの税金を支払う必要があります。利用せず持っているだけでは、収入がないにもかかわらず税金がかかり、支出が増える一方です。土地の活用は、それぞれメリットとデメリットがあります。どのような活用がもっともよいのか、ライフスタイルなどにあわせてじっくり検討してください。(提供: フクリ!

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