現代では、インターネットの環境や都市開発が進み、個人で資産を築くことがより身近になってきています。もし、資産運用から得る不労所得だけで生活ができれば、夢のようではないでしょうか。

今回は、そんな夢のような生活をどのように手に入れることが出来るのか、資産運用の代表格である株式投資と不動産投資を例に解説します。

資産運用で生活できるのか

どのような方法で資産運用を行えば、生活できるほどのリターンを得ることが出来るのでしょうか。一般的にハイリターンと言われている、株式投資を例に挙げてみます。

デイトレードなどのギャンブル性の高い投機を除けば、ほとんどの投資家は株式を長年自分の資産として保有する、いわゆる中長期投資を行います。その場合、配当金を安定的に得ることができ、それに加えてその会社の商品やサービス提供券などの株主優待を得ることができます。

大手自動車会社の例を見てみましょう。大きく売り上げた年は1株につき200円以上の配当金を支払っており、株価を6,500円として考えると、配当利回りはおおよそ3%になります。配当利回りだけで最低限の生活を送る場合、1億円程度の投資が必要になると考えられます。

また株主優待を狙って、食品関連の株式を保有してみてもあまり大きな効果は得られません。例えば、大手ファーストフード店の株では、100株以上保有しても商品引換券を数枚もらえる程度です。これらのことを考えると、株式投資だけで生計を立てるためにはある程度の資金が必要になります。

資産運用で生活するには?

では、どのような投資を行えば生活できるのでしょうか。ポイントは2つあります。それは、安定したキャッシュフローと効率の良い投資です。やはり資産運用で生活していくには安定した収入は不可欠で、またそれが生活するために十分な額である必要があります。

上記で紹介したように株式投資の配当と株主優待では収入額は十分ではなく、また株価も景気に影響されて激しく上下します。それでは、実際のところ不労所得者はどのようにして生活しているのでしょうか。

不労所得者の実際の生活

不労所得で生活するとして、株式投資よりも現実的な選択となり得るのは不動産投資でしょう。不動産投資は、キャッシュフローの安定性と投資効率の良さ、どちらもクリアする投資方法です。キャッシュフローの観点においては、住居という性質が大きな手助けになっています。一度、住人が入居してしまえば、契約によって年単位の継続的な家賃収入が望めます。もちろん、その契約期間が満了した後も、住人が希望するのであれば家賃は継続的に支払われキャッシュフローが持続されます。

投資効率の面においても、ローンを上手に活用することで効率を上げることができます。通常、不動産投資用に物件を購入する際は不動産投資ローンを組みます。つまり、手持ち資金の何倍もの資産を運用できることになるのです。例えば、ローンを使用して2,000万円の物件を購入する際には、頭金として数百万円程を最初に支払って、ローンと金利の返済は月々後払いとすることも可能です。頭金と金融機関の融資額限度にもよりますが、フルに活用すれば少ない手持ち資金でも十分な投資効率を得ることができます。

ローンを活用すれば複数の物件を所有することもでき、しかもその物件に住居者がいれば、安定的なキャッシュフローを長期間にわたって享受することが出来ます。これらの点から、資産運用の収入で生計を立てることを考えれば、不動産投資は株式投資よりも現実的だといえるのではないでしょうか。

資産運用で収入を得る上で

資産運用はあくまでも自己責任で、失敗すればその損失は自分自身が被ることになります。投資にリスクはつきものなので、自分がコントロールできる、または余暇資金で賄うことができるだけの投資を心がけることをおすすめします。

無理な借り入れや資産の保有は自分の首を絞めることになりますので、リスクとリターンのバランスを考えて賢く投資しましょう。(提供: 不動産投資セミナー