シンガポールのN.Sです。少々遅くなってしまいましたが、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

本日は、直近の相場環境への影響が最も大きく、気になされている方の多いアベノミクス(安倍政権の経済政策の呼び名)についての私の評価と、この状況下での投資方法についてお届けします。

今回の文章も、全くもって私自身の主観に基づいて書かせていただいております。最終的な投資判断は、ご自身の責任の取れる範囲にてお願いいたします。

さて昨年の当コラムにて、「日本の不動産マーケットに強気で、エクイティマーケットは突発的な円安に伴う20-30%の上昇以外は考え難い」と書かせて頂きました。

参考: 2012年の振返りと、2013年の投資アイディアの見つけ方~東南アジアから投資を考える~
参考: 日本の不動産ってどうなのよ?~ 高騰する海外市場との比較より~

これは決して「私の予測が当たってますよね」、という事を確認させて頂きたいのではありません。
この1ヶ月くらいの間に起こったことは、あまりにも目まぐるしいものです。大きな転換点になっている可能性もありますので、立ち止まって考える必要があると思っています。

◯政治家としての安倍首相への評価


これは個人的な感想になりますが、「果たして安倍首相を信じていいのかどうか?」という所に、この一連の話は帰結するのだろうと思っています。
正直に申しあげると、私は安倍首相の政治家としての資質はかなり低いのではないかと思います。任期途中で中途半端に職を投げ出したという汚点で、もはや語るに足らないでしょう。

しかし、彼が時折垣間見せる「どこから引っ張てきたんだ?」といったアイデア、具体的には建設国債日銀引き受け、インフレターゲット2%、国防軍といったようなキーワードを聞くと、間違いなく側近の影響をもろに受けてしまうタイプに感じます。残念ながら強いポリシー、一貫性、主体性といったような小泉純一郎氏的な要素は皆無とまで思っています。小泉純一郎氏的なスタイルを良いといっている訳では決してありませんが、安倍氏は自分の信念、理解に基づく発言が極めて少ないように思われるということです。

そのため、いとも簡単に舌禍事件(特に中国、韓国に対する外交問題が危険)を起こしがちなタイプであると思われます。

留学してたのにいまいち英語が話せないそうだとか、俗にいう2世・3世議員だからというのではなく(余談ですが、私は2世議員には、2代目経営者よりも弊害が少ないのではと思っています。)、単純に信頼に値しない弱々しいタイプの政治家だという判断を個人的にはしています。