JAEPO2017,電脳,最先端,VRコンテンツ
(写真=プレミアムジャパン)

アミューズメントマシンの総合展示会「JAEPO」

「JAEPO」というイベントをご存じでしょうか? 正式名称を「ジャパン アミューズメント エキスポ」といい、アミューズメントマシンを作る会社の団体(JAMMA)と、施設を経営する団体(AOU)が共同で開催する、アミューズメントマシンの総合展示会です。今年は2月11日(土)、12日(日)の2日間に渡り、千葉県の幕張メッセにて、niconicoが主催するユーザー参加型のゲームの祭典「闘会議」と合同で開催されました。

社会現象にもなった「ポケモンGO」も出展されていた「闘会議」。2日間で6万8,459人もの人が来場しました
社会現象にもなった「ポケモンGO」も出展されていた「闘会議」。2日間で6万8,459人もの人が来場しました

いま話題となっている「VR」とは?

プレイの順番待ちに行列ができ、整理券もあっという間になくなってしまう。会場内でもっとも人気を集めた展示の1つが、「VR」技術を使ったコンテンツです。「VR」は「Virtual Reality」の頭文字で、最先端のテクノロジーを使って、ユーザーに「仮想現実」を体験させるハードウェアとソフトウェアのセットが「VR」コンテンツなのです。

では、JAEPOでは、実際にどんなVRコンテンツが出展されていたのでしょうか?

高所恐怖SHOW ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
高所恐怖SHOW ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

VRコンテンツに、もっとも力を入れていたのが「バンダイナムコエンターテインメント」(以下、BNEI)ブースです。BNEIでは、「VR元年」と呼ばれた2016年より、最新技術と体感マシンを組み合わせたVRエンターテインメント開拓プロジェクトをスタートさせ、全部で9つものVRコンテンツを開発・試遊させていました。今回のJAEPOでは、東京はお台場で昨年10月まで展開していた「VR ZONE Project i Can」を限定で復活させ、「高所恐怖SHOW」を始めとする7つのVRコンテンツを出展していました。ここでは、その一部をご紹介します。

高所恐怖SHOW ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. 高所に設置された板の上に乗る猫を、板を渡りながら救出するという内容。ヘッドマウントディスプレイを付けたユーザーには、写真左上のモニターのような様子が映し出されるという仕組みです。 高所恐怖SHOW ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
高所に設置された板の上に乗る猫を、板を渡りながら救出するという内容。ヘッドマウントディスプレイを付けたユーザーには、写真左上のモニターのような様子が映し出されるという仕組みです。

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脱出病棟Ω ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. VR技術とホラーとの相性はよく、実際に遊園地ではVR技術を使ったお化け屋敷などが、すでにサービスインしています。 脱出病棟Ω ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
VR技術とホラーとの相性はよく、実際に遊園地ではVR技術を使ったお化け屋敷などが、すでにサービスインしています。
ダイバ強襲 ©創通・サンライズ 人気の「ガンダム」もVRコンテンツになっています。ヘッドマウントディスプレイを付けたユーザーには、人間の視点から見た巨大なモビルスーツ同士の戦いが映し出されます。 ダイバ強襲 ©創通・サンライズ
人気の「ガンダム」もVRコンテンツになっています。ヘッドマウントディスプレイを付けたユーザーには、人間の視点から見た巨大なモビルスーツ同士の戦いが映し出されます。

BNEIブースでは、2月20日(月)より東京ソラマチでサービスを開始する、新作VRコンテンツ・ドラえもんVR「どこでもドア」のPVも公開されました。3月4日(土)から公開される新作映画「ドラえもん」のコラボ企画として、南極の世界を冒険するという内容です。一面が氷に覆われ、ペンギンが生息する世界が、仮想現実で再現されています。

『ドラえもんVR「どこでもドア」』©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2017 ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc. 「どこでもドア」をくぐり抜けた先には、氷だらけの南極の世界が! 『ドラえもんVR「どこでもドア」』©藤子プロ・小学館・テレビ朝日・シンエイ・ADK 2017 ©BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
「どこでもドア」をくぐり抜けた先には、氷だらけの南極の世界が!

BNEI以外で、VRコンテンツに力を入れていたのが、「信長の野望」などの歴史ゲームで有名な「コーエーテクモ」のグループ会社で、アミューズメント施設の運営を行う「コーエーテクモウェーブ」です。

出展されていた「VR SENSE」は、VRコンテンツ専用の筐体(きょうたい)です。ユーザーはヘッドマウントディスプレイを付けたうえで、筐体の中にある「多機能3Dシート」に座るスタイルです。視覚表現に加え、筐体の中に入ることで風や湿気、温度の変化などを感じさせたり、香りをかがせたりといった、多彩なVR表現を可能にしています。

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表現力に加え、この「VR SENSE」が持つもう1つの強みが、1台で何種類ものコンテンツを楽しめることです。「コーエーテクモ」の人気シリーズ「真・三國無双」を始め、ホラーゲーム、競馬ゲームと3本のソフトが同梱されています。さらに、追加ソフトもリリース予定とのことです。近い将来、この筐体がアミューズメント施設に設置され、さまざまなVRコンテンツが楽しめるようになるかもしれませんね。

クレーンゲームにキャラものプライズ、アミューズメントにまつわるあれこれ

「VR」コンテンツ以外では、どんな出展物があったのでしょうか? 目立ったところでは、アミューズメント施設の定番といえるメダルゲームやクレーンゲームです。

無料で遊べるとあって、多くの人がプレイしていました。
無料で遊べるとあって、多くの人がプレイしていました。

クレーンゲームなどの景品としてもらえるグッズも、JAEPOの出展物の1つです。ちなみに、アミューズメント業界では、この景品のことを「プライズ」と呼びます。

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プライズ2

プライズは、「どうしても欲しくなる」話題作や人気キャラものが中心。定番のぬいぐるみだけでなく、カレンダーやマグカップ、小皿など、じつにさまざまな種類があります。
プライズは、「どうしても欲しくなる」話題作や人気キャラものが中心。定番のぬいぐるみだけでなく、カレンダーやマグカップ、小皿など、じつにさまざまな種類があります。

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出展作品の中で、ひときわ注目を集めていたのが、「カプコン」ブースにあった大人気コミック「進撃の巨人」をモチーフにした体感ゲームです。原作にて、主人公たちが戦闘時に使うギミック「立体機動装置」を模したコントローラーを使って、空中を跳び回りながら、巨人と闘うという内容です。

「進撃の巨人」は、海外でも高い人気を誇っています。海外からのメディアや参加者も、まだ正式なサービスインもしていない、この最新ゲーム機に目が釘付けになっていました。

「進撃の巨人 TEAM BATTLE」を、実際にプレイしている様子。モニターには主要キャラの1人、ミカサがカットインで表示されています。
「進撃の巨人 TEAM BATTLE」を、実際にプレイしている様子。モニターには主要キャラの1人、ミカサがカットインで表示されています。

JAEPO2017,電脳,最先端,VRコンテンツ

こちらはJAEPOではなく、同時開催の「闘会議2017」でしたが、任天堂の最新ゲーム機「Nintendo Switch」も出展されていました。1台で大画面TVでのプレイから、携帯機まで形状を変えられ、コントローラーのシェアも可能。付属のストラップを付けると、手や体の動きで操作ができる体感型ゲームも楽しめる、非常にフレキシブルなゲーム機です。「VR」とはまた違う形で、ゲームの未来を感じさせるこの出展に、一目見ようと多くの来場者が集まっていました。

いまや手持ちのスマホで、お手軽にゲームが遊べるようになった時代。一昔前よりはグッと身近になったデジタル・アミューズメントの世界に、皆さんも触れてみてはいかがでしょうか?(提供: プレミアムジャパン )

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