アミューズメントマシンの総合展示会「JAEPO」
「JAEPO」というイベントをご存じでしょうか? 正式名称を「ジャパン アミューズメント エキスポ」といい、アミューズメントマシンを作る会社の団体(JAMMA)と、施設を経営する団体(AOU)が共同で開催する、アミューズメントマシンの総合展示会です。今年は2月11日(土)、12日(日)の2日間に渡り、千葉県の幕張メッセにて、niconicoが主催するユーザー参加型のゲームの祭典「闘会議」と合同で開催されました。
いま話題となっている「VR」とは?
プレイの順番待ちに行列ができ、整理券もあっという間になくなってしまう。会場内でもっとも人気を集めた展示の1つが、「VR」技術を使ったコンテンツです。「VR」は「Virtual Reality」の頭文字で、最先端のテクノロジーを使って、ユーザーに「仮想現実」を体験させるハードウェアとソフトウェアのセットが「VR」コンテンツなのです。
では、JAEPOでは、実際にどんなVRコンテンツが出展されていたのでしょうか?
VRコンテンツに、もっとも力を入れていたのが「バンダイナムコエンターテインメント」(以下、BNEI)ブースです。BNEIでは、「VR元年」と呼ばれた2016年より、最新技術と体感マシンを組み合わせたVRエンターテインメント開拓プロジェクトをスタートさせ、全部で9つものVRコンテンツを開発・試遊させていました。今回のJAEPOでは、東京はお台場で昨年10月まで展開していた「VR ZONE Project i Can」を限定で復活させ、「高所恐怖SHOW」を始めとする7つのVRコンテンツを出展していました。ここでは、その一部をご紹介します。
BNEIブースでは、2月20日(月)より東京ソラマチでサービスを開始する、新作VRコンテンツ・ドラえもんVR「どこでもドア」のPVも公開されました。3月4日(土)から公開される新作映画「ドラえもん」のコラボ企画として、南極の世界を冒険するという内容です。一面が氷に覆われ、ペンギンが生息する世界が、仮想現実で再現されています。
BNEI以外で、VRコンテンツに力を入れていたのが、「信長の野望」などの歴史ゲームで有名な「コーエーテクモ」のグループ会社で、アミューズメント施設の運営を行う「コーエーテクモウェーブ」です。
出展されていた「VR SENSE」は、VRコンテンツ専用の筐体(きょうたい)です。ユーザーはヘッドマウントディスプレイを付けたうえで、筐体の中にある「多機能3Dシート」に座るスタイルです。視覚表現に加え、筐体の中に入ることで風や湿気、温度の変化などを感じさせたり、香りをかがせたりといった、多彩なVR表現を可能にしています。
表現力に加え、この「VR SENSE」が持つもう1つの強みが、1台で何種類ものコンテンツを楽しめることです。「コーエーテクモ」の人気シリーズ「真・三國無双」を始め、ホラーゲーム、競馬ゲームと3本のソフトが同梱されています。さらに、追加ソフトもリリース予定とのことです。近い将来、この筐体がアミューズメント施設に設置され、さまざまなVRコンテンツが楽しめるようになるかもしれませんね。
クレーンゲームにキャラものプライズ、アミューズメントにまつわるあれこれ
「VR」コンテンツ以外では、どんな出展物があったのでしょうか? 目立ったところでは、アミューズメント施設の定番といえるメダルゲームやクレーンゲームです。
クレーンゲームなどの景品としてもらえるグッズも、JAEPOの出展物の1つです。ちなみに、アミューズメント業界では、この景品のことを「プライズ」と呼びます。
出展作品の中で、ひときわ注目を集めていたのが、「カプコン」ブースにあった大人気コミック「進撃の巨人」をモチーフにした体感ゲームです。原作にて、主人公たちが戦闘時に使うギミック「立体機動装置」を模したコントローラーを使って、空中を跳び回りながら、巨人と闘うという内容です。
「進撃の巨人」は、海外でも高い人気を誇っています。海外からのメディアや参加者も、まだ正式なサービスインもしていない、この最新ゲーム機に目が釘付けになっていました。
こちらはJAEPOではなく、同時開催の「闘会議2017」でしたが、任天堂の最新ゲーム機「Nintendo Switch」も出展されていました。1台で大画面TVでのプレイから、携帯機まで形状を変えられ、コントローラーのシェアも可能。付属のストラップを付けると、手や体の動きで操作ができる体感型ゲームも楽しめる、非常にフレキシブルなゲーム機です。「VR」とはまた違う形で、ゲームの未来を感じさせるこの出展に、一目見ようと多くの来場者が集まっていました。
いまや手持ちのスマホで、お手軽にゲームが遊べるようになった時代。一昔前よりはグッと身近になったデジタル・アミューズメントの世界に、皆さんも触れてみてはいかがでしょうか?(提供: プレミアムジャパン )
【編集部のオススメ プレミアムジャパン記事】
・
庄司紗矢香さんインタビュー/「言葉では言い表せない感情の一番繊細な部分を、音楽は伝えられる」
・
「昭和元禄落語心中」「噺めし」… 日本が誇る伝統芸能「落語」を題材にした漫画がブームを起こす!?
・
この技術は世界でただ一人!はさみ鍛冶4代目が作る「握り鋏」
・
醤油を注ぐたびに心が躍る。有田焼の「STAR WARS? SOY SAUCE DISH」
・
松本零士作品がアートとして新たな魅力を放つ!「松本零士 浮世絵コレクション」発売