世界の小売業者の売上高をまとめた「世界の小売業ランキング2017」が発表され、日本企業は10位以内には1社も入らなかったが、250位内には30社がランクイン、昨年の調査から2社増えた。

まとめたのはコンサルティング業務を手がけるデロイトトーマツコンサルティング。デロイトグループが世界各地の小売業の売上高などを調査してまとめたGlobal Power of Retailingを日本語化したもの、2015年度の売上高上位250社をランキング形式にしてまとめている。

世界小売業ランキング ベスト10 1位はウォルマートが維持

小売,ランキング,イオン,セブン&アイ,Amazon,ユニクロ,ファーストリテイリング
(写真=PIXTA)

10位 Amazon.com(アマゾン) 792億6800億ドル
9位 Tesco(テスコ) 810億1900万ドル
8位 Aldi(アルディ) 821億6400万ドル
7位 Carrefour S.A(カルフール)  848億5600万ドル
6位 The Home Depot(ホーム・デポ) 億1900万ドル
5位 Walgreens(ウォルグリーン) 896億3100万ドル
4位 Schwarz Unternehmenstreuhand (シュヴァルツ) 944億4800万ドル
3位 The Kroger(クローガー) 1098億3000万ドル
2位 Costco Wholesale(コストコ)  1161億9900万ドル
1位 Wal-Mart Stores(ウォルマート) 4821億3000万ドル

売上高上位は1位がウォルマート、2位コストコ、3位にクローガーと米国企業が並び、4位にはドイツの小売企業シュワルツグループ続くなど昨年の調査と変わらない顔ぶれとなっている。とくに圧倒的なのはウォルマートで、成長率は0.7%減と微減となっているものの、それでも2位のコストコを売上高で4倍以上引き離している。

10位以内で特に目立つのは、今回初めてベスト10入りした通販最大手Amazon.comの存在だ。2015年の売上高でAmazon.comは792億6800ドル、成長率にして13%と言う勢いを見せ10位へとランクインした。

同様に高い成長率を見せた企業としては5位にランクインしたWalgreensがあげられる。17%という成長率を記録し、売上高が896億300万ドルと順位を一気に5つ挙げている。一方対照的なのはイギリスに本社を置くTescoで、12.7%のマイナス成長で順位を一気に4つ下げた。

日本企業の状況は?

日本企業は10位以内には入らなかったものの、250位以内には30社がランクインし、昨年の28社から2社増えている。トップ100に入った企業としては90位の三越伊勢丹ホールディングス <3099> 、70位のヤマダ電機 <9831> 、67位のファーストリテイリング <9983> 、20位のセブン&アイ・ホールディングス <3382> 、14位のイオン <8267> の5社がランクインしている。

上位に位置づけている3社はいずれも海外へ積極的に進出を進めている企業だ。特にユニクロを展開しているファーストリテイリングは、31カ国で展開しており、東南アジアなどでは日本発の高品質なブランドとして若者などにも浸透し始めている。売上高は142億3900万ドルとなっていて、2010年から2015年の平均成長率は15.6%と、100位以内の国内企業ではトップだ。

250位以内の企業で見ると、国内の成長率1位は、日本企業として唯一新たにリスト入りを果たしたデジタル家電販売のノジマだ。平均成長率は16.3%で、世界の急成長小売業ランキングでも世界29位につけている。

海外展顔を進める企業が多い一方、国内のみでの展開で売上高をあげているのが、全国にショッピングセンターのベイシアやホームセンターのカインズなどを展開するベイシアグループだ。同社の売上高は68億6400万ドルで、国外展開していない企業としては最高の140位につけた。

250位内に入った国内企業の中で、最も成長率が低かったのはヤマダ電機だ。同社の売上高は134億3400万ドルで全体では70位につけているが、平均成長率は5.5%のマイナス成長となっている。

デロイト社では今後の小売業のトレンドについて、これまでの量優先から質優先へと変化をしていく、と予想しており、消費者がSNSでアピールしうる体験や商品が求められていくと予想している。

世界小売業ランキング 250位入り国内企業

250位 DCMホールディングス 35億800万ドル
245位 ファミリーマート 35億4500万ドル
237位 東京急行電鉄 36億6400万ドル
233位 ニトリホールディングス 37億2400万ドル
231位 ノジマ 37億8002万ドル
230位 コスモス薬品 37億8800万ドル
223位 バローホールディングス 39億4万ドル
217位 ローソン 40億5600万ドル
216位 アークス 41億5100万ドル
210位 サンドラッグ 41億9600万ドル
200位 マツモトキヨシホールディングス 44億4500万ドル
199位 ツルハホールディングス 44億6800万ドル
196位 しまむら 45億2700万ドル
182位 ライフコーポレーション 50億7700万ドル
176位 イズミ 52億9500万ドル
172位 ケーズホールディングス 53億6600万ドル
166位 エディオン 57億6500万ドル
162位 ヨドバシカメラ 58億9600万ドル
150位 ドンキホーテホールディングス 62億9900万ドル
142位 ビックカメラ 67億4500万ドル
140位 ベイシアグループ 68億6400万ドル
136位 高島屋 70億4700万ドル
132位 エイチ・ツー・オー リテイリング 72億3100万ドル
116位 ユニーグループ・ホールディングス 83億900万ドル
113位 J.フロントリテイリング 86億4500万ドル
90位 三越伊勢丹ホールディングス 106億5800万ドル
70位 ヤマダ電機 134億3400万ドル
67位 ファーストリテイリング  142億3900万ドル
20位 セブン&アイ・ホールディングス 477億9500万ドル
14位 イオン 636億3500万ドル

(ZUU online編集部)

【編集部のオススメ記事】
2017年も勝率9割、株価好調の中でもパフォーマンス突出の「IPO投資」(PR)
資産2億円超の億り人が明かす「伸びない投資家」の特徴とは?
株・債券・不動産など 効率よく情報収集できる資産運用の総合イベント、1月末に初開催(PR)
年収で選ぶ「住まい」 気をつけたい5つのポイント
元野村證券「伝説の営業マン」が明かす 「富裕層開拓」3つの極意(PR)