「ブラックカード」と呼ぼれるクレジットカードをご存じだろうか。ステータスランクの最上位に位置付けられているブラックカードは、提示するだけでその人の信用が担保され、上質なサービスを受けることができるといわれている。

ブラックカードを持つことが真の富裕層の証ともいえるかもしれない。選ばれた人のみが持つことができるブラックカードには、どのような種類があるのだろうか。

ブラックカードとは

card
(写真=PIXTA)

クレジットカードのステータスは、「一般」、「ゴールド」、「プラチナ」などランク付けされていることが一般的だ。そのランクの最上位に位置付けられるカードがブラックカードであり、カードの色が黒いことからそのように呼ばれるようになった。

例えばアメリカン・エキスプレスの場合、大きく分けて「グリーン」、「ゴールド」、「プラチナ」、「センチュリオン」で構成されるが、プラチナとセンチュリオンは公式には紹介されていない。最初から申し込むことができるわけではなく、アメリカン・エキスプレスのカード会員となり、年収や社会的地位、クレジットカード使用実績などによって、同社が顧客の中から選ぶ (インビテーションが届く) システムだ。

選ばれた人のみ持つことができるブラックカード紹介

非公式の存在であるため、ブラックカードの定義もあいまいではあるが、ここではインビテーション制で、そのクレジットカード会社の最高峰のカードを3つ紹介する。

● アメリカン・エキスプレス:センチュリオンカード
ブラックカードの最高峰といわれている。会員一人ひとりに、ありとあらゆることに対応してくれる専用のコンシェルジュが付き、予約の代行などを行うとされる。また、高級ホテル、高級レストランなどは会員のために部屋や席を確保しており、ホテルではスイートルームへのアップグレードなどのサービスがある。

ちなみに、同社のスタンダードな「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」でも年会費は税抜2万9,000円と高額だ。世界中から厳選した400以上のレストランにて優待特典を受けることができ、ゴールドカード会員限定のワインデスクまである。なかでも目を引くのが「ゴールド・ダイニング by 招待日和」というサービスだ。国内外の約200店のレストランにて、所定のコースメニューを2名様以上で予約すると1名様分が無料となる。

● ダイナースクラブ:プレミアムカード
ダイナースクラブの特徴として、利用金額に一律の制限がないということが挙げられる。上質な会員を抱えているからこその特徴であり、ステータスの高さを感じさせる。そのなかでもプレミアムカードは、コンシェルジュサービスや充実した旅行保険ほかの付帯保険、プレミアムカード会員だけが利用できる高級レストラン・料亭の存在など、プレミアムカードの名にふさわしい満足感を味わうことができるとされている。

なお、通常のダイナースクラブカードでも年会費は税抜2万2,000円かかるが、最高1億円の旅行保険がついていたり、グルメやトラベル、エンタテイメントなど多彩なシーンで活用できる優待を受けることができたりと、通常会員であっても充実のサービス体制だ。

● JCB:ザ・クラス
JCBプロパーカードの中で最高峰のカードが「ザ・クラス」だ。年会費は他のブラックカードと比べると低いといわれている。コンシェルジュサービスや、提携している高級レストランに2名で行くと1名分が無料となるグルメ・ベネフィット、東京ディズニーリゾートで一般に公開されていないラウンジやレストランが利用できるサービスなどがある。

ザ・クラスへのインビテーション基準は公開されていないが、同社のスタンダードなゴールドカードである「JCBゴールド」から、ワンランク上である「JCBゴールド ザ・プレミア」への招待条件は発表されている。2017年1月現在では「JCB ORIGINAL SERIES対象のJCBゴールドのショッピングご利用合計金額が2年連続で100万円以上の方」などだ。

ブラックカードを手に入れるには

上記で紹介したブラックカードは、自分から申し込むことはできない。クレジットカード会社が、該当のクレジットカードを持つ顧客の中から独自の審査を行い、基準 (非公開) を満たした顧客にインビテーションを送る流れだ。

そのため、ブラックカードを手に入れるには、まずはそのクレジットカード会社のカード会員となる必要がある。そして、利用実績を積み上げていくのだ。ある一定の利用実績が必要といわれているが、もちろん、支払いが滞ることのないよう注意しなければならない。

年会費以上のメリットがあるブラックカード

ブラックカードの年会費は他のランクのカードに比べて高いが、ブラックカードを持つこと自体が、所有者のステータスをあげ、信用力が得られたり、満足感を得られたりするだろう。

さまざまな高いハードルはあるが、審査の難易度は日々変化しており、あなたにも突然インビテーションが届く日がくるかもしれない。(提供: 大和ネクスト銀行

【関連記事 大和ネクスト銀行】
投資で失敗しないために知っておきたい「投資心理学4選」
経営者がトライアスロンを趣味にする理由
富裕層の教育事情「ボーディングスクール」とは ?
「相続税が払えない…」そんな事態にならないために
取り崩しながら使うのは危険 ? 賢い退職金運用方法