今や毎日の生活に欠かせない存在となったスマートフォン。従来の携帯電話よりも便利な反面、料金が比較的高いことが指摘されており、近年は大手キャリアから「格安SIM」に乗り換える人も増えている。

マイボイスコム社が2017年3月に行った調査によると格安スマホの認知度は90%を超え、スマホ利用者の約25%が格安スマホ・SIMのいずれかを使用しているという。とはいえ、乗り換えるメリットを理解しながらも、躊躇しているユーザーも多いことだろう。本稿では大手キャリアから格安SIMへ移行する際のポイントを解説する。

乗り換えやすい格安SIMを選ぶのが一番

格安SIM,格安スマホ
(写真=PIXTA)

まず、手持ちのスマホがどの格安SIMに乗り換えられるか確認することが大切だ。格安SIMは通常自社の回線を持たず、大手キャリアの回線を借りて通信を行っている。中でもNTTドコモの回線を使用している格安SIMが多く、auやソフトバンク回線を使用した格安SIMはまだまだ数が限られている。基本的に同じ回線同士であればSIMロック解除が必要ないため、比較的簡単に乗り換えが可能になる。

ドコモ回線を使用している格安SIMはY!mobile、楽天モバイル、IIJmio、U-mobile、OCN モバイルONE、LINEモバイルなど、au回線はmineo(マイネオ)、UQ mobileなど、ソフトバンク回線はb-mobileなどが代表例だ。

ちなみに、格安SIMと大手キャリアの利用可能エリアは基本的に同じだ 。例えばドコモ回線を借りているOCN モバイルONEの利用可能エリアはドコモと同じだ。格安SIMだからといってつながるエリアが狭いということはない。

手持ちのスマホのSIMロックを解除することで、使用回線が異なる格安SIMに乗り換えることも不可能ではないが、失敗のリスクは高くなる。機種によってはそもそもSIMロックの解除ができない場合や、周波数が対応していない場合もあるためだ。

乗り換えに適したタイミングを逃さない