中国のネットニュースサイト「今日頭条」に「日本人が最も崇拝する5人の中国人、あなたは誰を推す?」という記事が出た。前書きには、近代日本は中国に巨大な災難をもたらした。
しかし歴史上、日本は中国のよき学生であった。唐朝以降、日本は中原文化に憧れ、不断に中原文化を学習した。それだけではなく日本人は中華歴代の英雄にも深く傾倒している。ここで紹介する5人は、日本人が特別に崇拝し“ネ申”のランクにまで至ったとある。批判は後にして、とにかく5人を紹介していこう。
5位4位は、明朝復興運動の2人
第5位 鄭成功(1624~1662)
日本長崎県平戸生まれの日中混血児で、父は福建省人の鄭芝竜、母は田川マツ。鄭一族は密貿易を営み私兵を持っていた。滅亡した明王朝の皇族から、朱姓を賜ったことで「国姓爺」と呼ばれる。父・芝龍は清朝に下ったが、彼は最後まで清朝に対する抵抗運動を続けた。晩年にはオランダ人を追い出して台湾を占領した。日中混血という理由もあり、当時多くの日本人が彼の活動を支援していた。
第4位 朱舜水(1600~1682)
浙江省の生まれ。鄭父子の明朝再興運動に参加し、日本やベトナムで軍資金を調達、戦闘にも参加するなど活躍した。やがて運動を諦め60歳を過ぎて長崎へ亡命する。以後水戸光圀の求めに応じて江戸へ移住した。国師とよばれ、光圀の水戸学へ学問的影響を与えた。日本人は彼の才気の横溢や品行の正しさを崇拝した。東京大学農学部内に碑が残っている。